ダンテの森    
08 Dec 2012 11:53:10 am
COP18ドーハでの日本
なぜ、日本は環境問題に後ろ向きだと思われているのか?

 昨日(2012年12月7日)のブログで、日本がCOP18ドーハで「化石賞」−最も地球温暖化対策に後ろ向きな国に贈られる賞で、COP18に参加している世界の環境保護団体の連合会が選定する賞で、今回日本は会議初日に京都議定書第二約束期間からの脱退したことで授賞し、環境大臣演説で、2009年の鳩山宣言「2020年までに25%のCO2削減を約束」について触れなかった事で化石賞の再度の授賞となった。

 特定非営利法人「気候ネットワーク」がドーハに派遣している記者が発信しているニュースレターに詳しいが、日本の環境対策がなぜ不十分と考えれられているのかを書かれていたので、掲載する。( )内も原文のまま。

〜日本の温暖化対策が不十分な10 の理由〜
一.2012 年12 月5 日時点で、2013 年1 月からの温暖化対策について何の計画も方針もない。(まさか)
二.25%削減目標は、国連に提出されてはいるものの、国内で何も担保されていない。(そうだったの?)
三.それどころか、原発事故後、目標を引き下げようとさえしている。(「引き上げ」の誤植でしょ?)
四.2013 年からは、国際的に義務づけられた排出削減は約束しない方針。京都議定書の義務にさようなら。(責任感ないのね)
五.国内の削減は進んでいない(リーマンショックで減っただけ。吸収源と海外クレジットで何とか-6%は達成見込み)
六.省エネ世界一に陰り。むしろ世界の効率向上に追い抜かれつつある。(寝てる間にカメに抜かれたウサギみたい)
七.再生可能エネルギー電力は、大規模水力を除けばわずか数%。世界に大きな遅れ。(技術大国日本のはずが…)
八.国内排出の6 割以上を占める経団連の行動は、これからも自主的取組み任せ(ボランタリーって、10 年前の話?)
九.原発頼みができなくなって、石炭火力増を計画(はっ?石炭??)
十. 現在のルールを大幅に緩めた二国間オフセット・クレジットへ邁進(“貢献”ではなく“妨害”かも)

 これらはCOP の参加者には周知の事実だ。2020 年国内目標も途上国のための資金援助の準備もなくドーハにやってきた。そんな状況で、下手に「日本は温暖化対策を頑張っている」と「アピール」すれば、ますますしらけるばかり。「“京都”を生んで“京都”を捨てた国」、それが日本に対するイメージだ。「震災後何もできていません」と告白する方が、まだ誠実かもしれない。

気候ネットワークのCOp18特派員報告のURL:
http://www.kikonet.org/theme/archive/kokusai/COP18/Kiko_COP18_No.3.pdf
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