ドリームライナー、ボーイング787
ぼくは今この原稿を羽田発フランフルト行きのボーイング787の中で書いている。787はドリームライナーと呼ばれ、現存する商業航空機では最も燃費が良く従来の同クラスの777に較べて30%の省エネになっている。
従来の航空機との一番大きな差は機体のほとんどが従来はアルミ合金の板を何十万個のおびただしい数のリベットで張り合わせて作ってあったものを、新素材に変えたことである。日本の東レが開発した商品名「トレカ」と言う炭素複合繊維を燒結させたもので、金属よりも軽量の上に強度がある。この新素材のおかげで、機体の強度、柔軟性、気密度が格段に良くなったために、機内は静粛で酸素濃度、気圧共に高くより地上の条件に近いので、旅行者は良く休むことができるので、ドリームライナーの名前がついている。窓も大きい。ちなみに機内の照明は100%LEDである。
しかし、この新素材を製造するには高圧と高熱が必要でエネルギー集約型の材料であることは、アルミ合金とあまり変わらない。この繊維よりも強い繊維をクモは常温で作ることができることは、バイオミミクリーのところで述べた。人類もクモの手法を学ぶことができれば製法にもエネルギーをかけなくても航空機がつくれるようになる。それに都市廃棄物から作った航空燃料で飛べるようになればやっとグリーンで持続可能な飛行機の旅が楽しめることになる。
ぼくもこれまでは空港からレンタカーを駆って目的地をまわったものであるが、ファクターファイブを語る立場となったので、心を入れ替えてドイツ国内の移動は電車で行うことにした。その分友人たちには駅への送迎の手間をかけることになる。
今日は、知り合いが低エネルギー住宅に改築をしたと言うので明日のブログでその報告ができると思う。
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