持続可能性を追求する姿勢が問われる欧州の大企業
GreenBiz.com 2012-12-28より
フランスの大企業格付けにCAC40と言うのがある。このトップ40社はそれぞれ、地球温暖化ガス(GHG)管理を行う戦略と専門スタッフや部門、担当役員を持っており、現状把握や計画実行を行っている。対外的にはいかに持続可能性を追求しているかを株主や消費者に理解を得ようと努力をしている。
企業の持続可能性への努力には３つの段階に分類できる。�―緞＼�を強調する段階、�⊇緞＾幣紊亮�律的にグリーン化を進めている段階��将来を展望し、企業戦略としてグリーン化を進め、既にグリーン化による利益を生み出している段階でこの段階に達している企業はまだ少ない。
�，離譽戰襪�Accor(ホテルチェーン)、BNPパリバ(金融)、クレディ・アグリコル(金融)の３社はこの段階である。
�△離譽戰襪�CAC40のほとんどの企業は属している。国連グローバル・コンパクトに賛同している企業で、環境問題の予防的なアプローチを支持し、環境に関して一層の責任を担う為のイニシアティブをとり、環境に優しい技術の開発と普及に努力している段階である。
��の段階にある企業は、独自に持続可能性の度合いを設定し、測定するシステムを備えている。
例えばDANONE(ヨーグルトメーカー)にはDanone Way と言う環境管理システムが有り、全ての部門が自律的に環境改善目標を設定し、問題点を洗い出して、解決法を検討して、実行している。これは決して企業トップに報告するのが目的では無く、自らの部門での環境問題を解決するのが目的である。Danone社世界9万人の従業員(内2万8千人が中国)は同一の企業カルチャーで仕事をしている。
LVNH(ルイ・ヴィトンなどの高級ブランド)では、デザインとサービスが少しでも高度な環境基準に近付くかを追求している。香水のリフィルをする事で、60%の資源とエネルギーを節約する事ができる。同社が販売する高級ヨットはバイオミミクリ―によってクジラのヒレを真似したフィンを装備する事でより安定性を得ることが可能となった。
Michelin社はミシュラン・フリート・ソリューションと言うサービスを行っている。これはバス・トラック会社約200社と契約して、タイヤ回りのトータルサービスを提供するものである。バス・トラックの年間走行距離数によって契約し、顧客はこれまでタイヤ購入に払っていた金額よりも安い金額でタイヤ回りの全ての悩みから解放される。Michelinは、タイヤの適切なメンテナンスと、リトレッド等でタイヤの原材料費と製造コストを大幅に下げることができ、資源とエネルギーの節約になる。これまでのより多くのタイヤを生産することから、より少ない資源消費で同一サービスを顧客に提供すると言う、より持続可能性の高いビジネスモデルができた。この方法によりタイヤ当りの走行距離数は大幅に増えた事が報告されている。
この３社以外にも数社があるが、日本でも有名な３社を取り上げて紹介した。
|
フランス大企業のグリーン度
