本格的衝突回避装置付き自動車は車重を軽くできるはずだが
自動車の衝突防止装置技術が注目を浴びている。2013年1月8日トヨタが自律走行自動車、ロボットカ―を発表した事で、各社とも自動運転車の開発に勢いがついてくるとの報道であった。
現在の普通自動車の軽いものは700kgから重いSUVは2,200kg位の重量である。因みにその燃費は36km/ℓから7km/ℓである。それで、一台の車が輸送しているのは平均で1.7人であるので、人間一人平均70kgとすれば120kgの人間を運ぶのに約1トンもの重さの車体も動かす為に多大なエネルギーを使っている。
それは、自動車はもしもの事故の際に搭乗者の生命を守る必要があるからである。その為に車体は頑丈で無くてはならずその構造の為に重量が増す。自動車の重量が増えると快適に発信停止が行える為には強力な推進装置や制動装置が必要で、その為に重量がさらに増す。
絶対に衝突しない自動車ができれば安全の為に使っていた補強の為の構造は軽くなり車重を軽くできるはずである。つまり、更なるダウンサイジングが可能となり、安全で環境に優しい自動車ができるはずである。現在燃費が30km/ℓのエコカーであれば、その車重が半分になれば、50km/ℓも可能になるはずである。しかし、自動車メーカーは衝突防止装置が装備されると車重を軽くでき、燃費が向上し環境に優しい自動車が実現するとは全くアピールをしていない。自動車メーカーは他方で燃費向上は環境保全の為と言いながら、衝突回避装置が付いた自動車は車重を軽くできる分環境に優しいとは発表していない。専ら安全性の向上を強調するのみである。
自動車マニアが読むと思われる衝突防止装置について書いているサイトをいくつか覗いて見たが、残念ながらそこにも環境面でのメリットについては全く語られていない。
全ての技術革新は地球環境の回復の為にと考えるようになるのが、グリーン革命、持続可能社会への移行であるが、畏敬の念を忘れてしまった日本人には遠い道のりなのか。
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