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28 Jan 2013 04:38:51 pm |
マイクロソフトの研究 |
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持続可能性への正しい政治判断を援助するシミュレーションシステム
2013-01-17のマイクロソフト・グリーン・ブログより
もし、巨大なコンピュータモデルが地球環境を予測してくれて政治的決断に役立つことができれば良いのにと思う人は多いだろう。
マイクロソフト社のコンピュータ・エコロジーと環境科学グループ(CEES)は、このような研究を進めている事をネイチャー誌上に発表し、世界の同様な研究をしている研究者に協力を呼びかけている。
マイクロソフトCEESの責任者、ドリュー・パ−ベス(Drew Purves)は英国ケンブリッジの同研究所と国連環境計画(UNEP)世界自然保全モニタリングセンター(WCMC)とこの研究を始めたが、当初はいったい何時終わるのかも分からない状態であったが、自由な雰囲気で討議を進める事ができ、思ったより早く開始後2年で、従来巨大すぎて実現不可能と思われていた一般的生態系モデル(GEM)を作り上げることに成功した。
このモデルを使うと短時間に、種の保存に関する政治的判断を行う事が可能になった。このモデルの元になっているのは、大循環モデル(GCM)と呼ばれる、地球上の海洋、陸地、大気の物理的、化学的反応のシミュレーションを行う数学モデルである。科学者はGCMを用いて、地球の気候のメカニズムを理解しようとしている。地球温暖化による気候変動を予測しているのはGCMによるものである。このモデルの確度は高い評価を受けている。このモデルを用いて生物多様性(GEM)を作る事は、決してたやすい事では無いが不可能ではない。マイクロソフトとUNEPは2年間を費やしてプロトタイプの陸上と海洋の生態系のモデルを作ることに成功した。
海洋と陸上の大小全ての大きさの草食、雑食、肉食の動物をプログラムして、それらをCO2サイクル・シミュレーションに組み込む事で、生物多様性をシミュレートしようとするものである。
しかし、生物のデータは世界中の研究者の協力なしには得ることができない。それを担っているのが国連環境計画(UNEP)である。
この記事を読んで思う事は、日本には「京」と言う世界最速を誇るコンピュータのハードウエアはあるが、それが持続可能性社会を目指す研究に使われているのであろうかと言う疑問である。少なくともメディアの報道からは聞こえてこない。ご存知の方がいたら教えてほしい。
原文のURL:
http://blogs.msdn.com/b/microsoft-green/archive/2013/01/17/microsoft-research-tackles-ecosystem-modeling.aspx
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カテゴリー : 他メディアより |
Posted By : dantesforest |
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