米国次期国務長官ジョン・ケリー(John Kerry)氏は筋金入りの環境保護派
2013-01-31 Environmental News Serviceより
地球温暖化対策とエネルギー保障はアメリカが直面する喫緊の2つの問題である。現在のアメリカ経済がエネルギーに過剰に依存している状態は国家の安全保障上の問題であると同時に地球温暖化の問題は待ったなしであると考える上院外務委員長ケリー氏が辞任したヒラリー・クリントンの後継として国務長官に就任する。
「アメリカを気候変動から救う為には、世界と協調して地球温暖化ガスであるCO2の排出量を地球規模で削減しなければならない。私はそれを達成する為に、アメリカのリーダーシップを国際社会で発揮したい。」と述べており、さらに「現在、地球環境問題を最重要課題と思う人はまだ少ないが、10年後にはまちがいなく最重要案件になっている。」とする。
ケリー上院議員はこれまで、地球環境と気候変動に関する8つの公聴会と円卓会議を招集している。また、2009年には気候変動の原因を温室効果ガスと定めた上で、キャップ・アンド・トレード方式の排出権取引法を推進した。
ケリー上院議員の環境問題への取り組みは1992年のリオ地球サミットからはじまっており、1997年の京都での環境会議にも参加している。
内外ともに環境保護派で知られるケリー氏が国務長官にすると言うところからもオバマ大統領の環境問題に対する真剣な姿勢が伝わってくる。
環境問題を無視し続ける自民党政権、安倍首相に対し、歯にきぬを着せぬ要求を突き付けてくれる事を大いに期待する。日本の政治家はアメリカからの外圧には弱い。
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