ハイゼンベルグの後継者で、平和運動家、環境保護主義者の博士の熱意に触れてほしい
2012年3月1日の小ブログで紹介したハンス＝ペーター・デュル博士の特別公開講演会が、3月9日に東洋哲学研究所の主催で東京で開催される。テーマは「現代科学と人類の未来」。会場は東京都新宿区左門町の戸田記念国際会館（地下鉄丸ノ内線・四谷三丁目から徒歩３分）で、参加希望者は「往復はがき」の往信用に�〕絞愴峭罅�住所�∋疚�(１通につき１名)�Ｅ渡暖峭罎鯡正�し、〒192-0003東京都八王子市丹木町1-236 東洋哲学研究所「3/9講演会」係あてに郵送で申し込む。返信用にも自分の住所氏名を明記のこと。締め切りは2月15日（消印有効）。定員以上は抽選となる。（以下は博士の紹介）
Hans-Peter Dürr
ハンス−ペーター・デュル博士
1929年10月7日ドイツ、シュトゥットガルト生まれの科学者。核物理学、素粒子工学、素粒子重力学、認識論、哲学の分野で優れた論文多数。科学者の責任とエネルギーポリシーについての提言多数。
バイオグラフィー
1978年〜1992年ドイツ、マックス・プランク研究所、物理宇宙物理研究所所長を歴任。
1972年〜1977年マックス・プランク物理学研究所(Werner Heisenberg Institute)の副所長。
1997年までLudwig Maximilian Universityの教授。
1953年にシュトゥットガルト大学で修士取得後、1956年、カリフォルニア大バークレイ校のエドワード・テラ―(Edward Teller)のもとでPhD取得。その後、バークレイとインドのマドラス校の客員教授。
ウエルナー・ハイゼンベルグ(Werner Heisenberg)の後継者として核物理学、素粒子工学、素粒子重力学、認識論、哲学に専念する。彼は、ハイゼンベルグはナチの原爆開発に協力していないとの立場をとっている。彼は社会運動にも積極的で、ババリア州に建設予定であった核燃料再処理工場の建設への反対運動「ダビデとゴリアテ」を戦った。
1980年にパグウォッシュ会議のメンバーとなり世界平和の為に行動する。1983年にマインツで開かれた科学者の“平和への責任”を問う3300人の科学者集会の副発起人となった。ここでマインツ・アピールと知られる非核武装宣言が行われた。1990年にはゲッチンゲンで開かれた大規模な宇宙の軍事利用に対する反対集会も主催した。デュルはドイツのほとんどの有名大学で講義を行った。スターウォーズ計画としられるアメリカのSDI計画に反対意見を述べる急先鋒であった。
1986年にデュルは世界平和イニシアティブを提案。SDI計画と同予算を地球環境問題と貧困と不平等の撲滅に使う事を提言した。これが後日、Global Challenges Networkと発展し、デュル氏と共に1987年に、もう一つのノーベル賞と言われるライトライブリフット賞(Right Livelihood Award)を受賞する。因みに同年の授賞者にヨハン・ガルトゥング博士がいる。1984年にはワンガリ・マータイ博士も同賞を授賞している。
デュル博士はローマクラブの会員でもある。
2005年にはDaniel DahmとRudolf zur Lippeと共にポツダム・マニフェストをラッセル−アインシュタイン宣言(1955)のフォローアップとして発表し、20人のライトライブリフット授賞者を含む世界の多数の科学者が署名している。
東洋哲学研究所のURLは次の通りhttp://www.totetu.org/
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デュール博士の講演会
