JRの新幹線新型車両N700Aは持続可能世代の長距離移動手段
2013年2月8日から東海道新幹線に投入された新型車両N700Aは、かずかずの技術革新でこれまでに増して低エネルギー設計となり持続可能社会の長距離移動手段としての存在感を高めている。
運行速度を可能な限り一定に保つ事で、加減速の回数を減らし無駄なエネルギー消費を低減している。新開発の定速走行装置は勾配やトンネルの影響を予測しながらATC(自動列車制御装置)から送られてくる指令速度に合わせた運行をすることで無駄な加速・減速を省いている。ダイヤ乱れ時の指令速度変更の際にも有効に動作し快適性にも寄与している。
車両そのものの低エネルギー化にはまず、先頭部の空気力学的デザインがある。N700系の顔は「エアロダブルウイング」と呼ばれ鳥が翼を広げた形を真似た先頭形状で、空気抵抗を少なくしている。また、車両のつなぎ目の全周型ホロは、無駄な空気の流れの渦から来る空気抵抗を小さくする事に貢献している。ブレーキはモーターを発電機にする回生制動で発電した電力は架線に戻され、走行中の他の電車が消費する。これらによりN700Aは2007年に導入されたN700に比較して20%の省エネとなっている。新幹線開業時のゼロ系から較べると実に50%の省エネとなっている。
一人の乗客を1km移動するのに必要なエネルギー量は次の表の通りで、
N700Aがいかに環境負荷が少ないかがわかる。
日本政府は、原発よりも新幹線をもっと積極的に開発途上国に勧めるべきである。アメリカも高速鉄道網の導入を検討しているので、オバマ大統領にも強力に売り込むべきである。
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