LVDは低電圧無電極ランプで放電管の種類
GHG(地球温暖化ガス)の総量の40%は建築物から出されている。その中で照明は、アメリカで13%、欧州で12%、中国で9%を占めている。白熱電球を蛍光灯やLED照明に交換することで80%の証明が達成できるので、フィラメント型電球を法律で禁止する国が結構ある。
初めたのはキューバで2007年にフィラメント電球を禁止にした。2008年12月にEUは2009年から4カ年でフィラメント電球を段階的に無くして行く法律が作られた。アメリカでは州によっては同様の州法がある。
蛍光灯、LEDが省エネルギー光源として知られている。蛍光灯は価格は安いが、水銀が使われているために、使用後の水銀回収を怠ると環境汚染につながる。まだ余り知られていないLVDと言う光源があるので紹介する。
LVDはランプ内に電極が無い無電極ランプで、電磁誘導の原理と放電による発光の原理に基づいた仕組みで発光する。コイルに高周波電流を流すことにより、フェライトコアに磁界を発生させ、この磁界よりランプ内に電界をつくり、この電界から放出された電子が蛍光粒子に衝突することで(ここからは蛍光灯と同じ原理)紫外線が放出され、この紫外線がランプ管内壁に塗布された蛍光体により、可視光に変換される。
ランプ内に電極が無い為に劣化が少なく寿命が10万時間と長いことと、照度がワット当り80lm(ルーメン)と高い事が特徴である。
但し、LEDのような小型の照明には適さず、最低でも40W以上となり上は300W程度である。従って、用途は道路、トンネル、体育館、スタジアム、駐車場、港湾、工場などに適している。従来、水銀灯、ナトリウム灯、蛍光灯が使われているが、これらの寿命は8千〜1万2千時間であるので、寿命が約10倍になる。交換の為の保守費用が大幅に削減される。LEDは戸外設置条件では3万5千時間程度を推奨しているので、LEDよりも3倍長持ちする。価格はほぼLED並みである。LEDは半導体である為に運転温度が上がると照度が落ちるが、LVDはそれが無い。
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