福島県浪江・請戸沖の海底で過去最高値を計測
2013-02-23 河北新報電子版より
福島第1原発事故で、東京電力が福島県浪江町請戸の沖合2キロと3キロの海底で昨年12月に採取した土から1キログラム当たり2300ベクレルを超す放射性セシウムが検出されたことが22日、分かった。ほぼ同じ地点で前月に採取した検出値の58〜95倍で、過去最高値の7倍以上。原因は不明という。
東電によると検出値は沖合2キロが2370ベクレル、3キロが2320ベクレル。昨年11月は2キロが25ベクレル、3キロが40ベクレル。過去最高は昨年6月で2キロが330ベクレル、3キロが310ベクレルだった。
東電は「ほかの地点でここまでの数値上昇はなく、原発からの新たな汚染水の流出はないと考える。データを蓄積し注視する」と話している。
以上、河北新報の記事
放射性物質の半減期は異なり、ヨウ素18は8.04日と短いが、ストロンチウム90は28.8年、今回計測されたセシウム137は30年である。原発から出される高濃度放射性廃棄物に含まれるプルトニウム239の半減期は2万4千年である。
福島県では除染を進めているが、放射性物質は洗浄しても無くなるのでは無く場所を移すだけであるので、「移染」としかならず却って拡散することになる事から、欧米の科学者の間では一度放射性物質に汚染された地域は放射性物質が飛散しないような処置をして二度と人が近寄らないようにするのが正しい処置で、除染は行うべきでは無いとの主張をする科学者もいる。
この報道のように海底のセシウムが増えているのが、もし東電が原発から新たな汚染水は流していないというのが本当であるとすると、除染によって流された水が最後に行き着くのは地下水脈か海洋であるので、除染作業の際に回収されず流れ出した汚染水である可能性はある。
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