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17 Mar 2013 12:02:12 pm |
シーメンスの米戦略 |
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良く見かける「米高官のシーメンス工場訪問」
Wall Street Journal 2013-03-17から
3月14日(木)に新任の米財務長官ジェイコブ・リュー(Jacob Lew)氏がアトランタ郊外のシーメンスの工場を訪問した。しかし、オバマ大統領本人を含めオバマ政権の高官がシーメンスの工場を訪れるのは、決して珍しい事ではなくなった。
ドイツ・ミュンヘンに本社を置く、この多国籍企業は全米全ての州に130余りの工場を持ち、6万人を雇用している。今回、リュー財務長官が訪れた工場では鉄道用のトラクションモーターや制御装置を製造しており、地元アトランタ市内のライトレールでも使われている。ここでは700人の地元大学卒業者やコミュニティー・カレッジ出の熟練工が採用されている。
「中間層を拡充する為に、アメリカ経済はシーメンスの様な企業がモデルとなる。アメリカで開発、製造され、技術革新をもたらす製品が世界に販売されてゆく。それにより更に数千人の雇用が創出されている。」とリュー長官は語る。
オバマはシーメンス贔屓である。
大統領はアイオワの風力タービン工場を訪れ、再生可能エネルギーは彼のゴールの一つであると語っているし、2012年と2013年の一般教書演説ではシーメンスを上げて、同社の教育プログラムがアメリカの中間層を増やす力になる例として話している。2013年にはファースト・レディーのゲストとして招かれた、シングルマザーのジャッキー・ブレイ(Jackie Bray)がシーメンスのトレーニングでレーザーとロボットを学び、エンジニアとして自立できた話しを取り上げた。
シーメンスは米国内で、建築物の省エネ改築ビジネス、小規模水力発電用タービン、コジェネ用ガスタービン、ライトレール(市内電車)、高速鉄道網建設など、オバマ政権のグリーン経済へのシフト政策に焦点を合わせたマーケティングで米国内に根を下ろしていくつもりのようだ。
日本の電機業界は一日も早く原発の夢を捨ててグリーン化に乗り換えなければ世界に取り残されるだけである。
原文(英文)URL:http://blogs.wsj.com/washwire/2013/03/14/look-familiar-treasurys-lew-latest-to-visit-siemens/?mod=wsj_valettop_email
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カテゴリー : 他メディアより |
Posted By : dantesforest |
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