日本とドイツの主婦を対象にしたエコ意識調査
旭化成ホームプロダクツ(株) 2013-02-28プレスリリースより、
昨年暮れにぼくがドイツを訪れた時にドイツ人の環境意識の高さを2012-12-14に書いたが、その時訪れた友人宅のタオルがゴワゴワであった。それは柔軟剤は環境負荷が大きいから使わないと、奥さんが話してくれた。とにかく10年ぶりに訪れたドイツの環境意識の高さには驚かされた。
この調査は日本とドイツの20〜59歳の主婦それぞれ208名(子供の有る主婦104名と無い主婦104名)ずつにインターネットによるアンケートで行われた。その結果、日本、ドイツ共に主婦の「エコ」意識は高く、積極的にエコを取り入れたり実践している事が分かった。しかし、その目的には大きな違いが認められた。日本では8割以上が「節約」が目的であるのに対し、ドイツでは「環境保護」が目的であった。
「エコに関心を持ち始めた年齢は?」と言う設問には、日本では7割以上が25歳を過ぎてからであるのに対し、ドイツでは6割以上が25歳までであった、そのきっかけは日本の主婦のほとんどは「メディアの影響」と回答し、ドイツの主婦は「家庭での教育」を上げている。日本ではメディアからエコについて情報を入手するのがほとんどであるのに対し、ドイツの家庭では環境問題を教育している事がわかる。
食器洗いに関してのエコは、日本、ドイツとも「節水」が1番に上げられており、これは結構なことである。食器洗い洗剤に関して(実はこれがこの調査の商業的目的であるのだが、)ドイツでは環境に配慮してが68%で、日本では22%であった。
「エコ」と言うと「節約」と答える日本人、「環境」と答えるドイツ人、メディアから学ぶ日本人と、家庭内で環境教育をするドイツ人の違いが浮かび上がった調査結果である。
環境と言うと省エネ=節約、それが企業にとっての売上減少、経済の停滞とマイナスイメージを持つ日本人を作って来たマスメディアの責任は重い。「寒さとつきあおう」などと呼びかける民放連のCMなどはその最たるものである。
「エコ」と言った時にエコロジー(環境)ではなくエコノミー(経済)を思い浮かべししまい、混乱している日本人像も浮かび上がっていた。
もっとも、安倍政権には、最初からエコノミーしか頭に無いので、混乱はない。
旭化成ホームプロダクツ(株) 2013-02-28プレスリリースURL:
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000006556.html
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