毎年3月22日は水資源の危機について考える日
昨日、3月22日は「世界水の日」であった。日本では「地球と水を考える日」と制定されている。CNNやブルームバーグでは、定時ニュースの中で、世界の水資源不足の現状を訴えていた。日本のマスメディアでは、特に目立った報道は無かったように思うが、世界水の日報道をご覧になったかたはいただろうか。
気候変動と共に人類共通の課題は水資源枯渇の問題である。水に関するファクト・アンド・フィガ―である。世界水の日のホームページからのデータである。
■世界人口の85%は乾燥地帯に居住している。
■7億8千万人は清潔な水が手に入らない。
■25億人にはトイレ施設が無い。(携帯電話は有ってもトイレが無い!)
■年間6〜800万人が不衛生な水が原因で病気となり死亡している。
■先進国10億人のライフスタイルを世界中の他の60億人の人が行うと、地球の水資源全体の3.5倍が必要となる。
■次の40年間に、20〜30億人の人口増加が見込まれ、食生活も変化していることから、70%の食糧不足が予測されている。
■多くの地域で水の枯渇が予測されているのに拘わらず、農業分野のみでも2050年までに19%の水需要の増加が必要とされている。画期的な技術革新と強力な政治力による対策が必要である。
■食生活の変化、でんぷん質から動物性たんぱく質への変化が水の需要を増加させている。米1kgは3500リットル、牛肉1kgは15,000リットル、コーヒー一杯は140リットルの水が必要である。世界の肉の消費は2000年には一人当たり年間37kgであったが、2030年には52kgに増加すると予測されている。
ファクター5では点滴灌漑を行う事で95%の水と農薬の節約ができると紹介している。点滴灌漑は簡単で安い投資で実現が可能で、小規模農家に向いている。世界の農業従事者11億人の95%は2ヘクタール以下の小規模農家である。また、バイオミミクリ―の研究者は自然農法で節水型の農業が可能であると提案している。
世界水の日のホームページ(英文)URL:
http://www.unwater.org/water-cooperation-2013/home/en/
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