スマートグリッドに電気自動車(EV)から電気を供給
SustainableBusiness.com News 04/29/2013 から、
このアイデアはファクター4の共著者でもある、米国ロッキーマウンテン研究所のエイモリ―・ロビンス(Amory Lovins)が提案したものである。電力需要のピークが発生するのは昼間である。これからの電力源の中心となってくる風力、太陽光などの再生可能エネルギーの弱点と言われている間欠性をEVのバッテリーを利用して補完しようとするものである。昼間に動かずグリッドにつながっているEVがその対象となる。
米国の大手電力企業NRGエナジーグループのeV2gテクノロジー社が2013年2月からデラウエア大学と共に実証実験を開始している。eV2gはEVとスマートグリッド間のコミュニケーションを行い、グリッドが電力を必要としている時にEVから電力を供給を受け、電力会社はEV所有者に料金を支払うと言うシステムである。
EVの電池の残量が少なかったり、長距離移動の準備の為に充電中である場合には電力はEVに供給されるので、EVを使いたい時に電池の残量が無いと言うような事は起きない。
EV所有者は、夜間など電力料金が安い時に充電した電力をピーク時の電力料金が高い時に販売することで、グリッドに支払う電力料金を安くする事が可能になる。もちろん、これらの制御はEVとスマートグリッドの間で自動的に行われるのでEV所有者が操作を行う必要は無い。
全米の全ての乗用車がEVに変わったとすれば、家庭、産業全てを含めたアメリカ一国の電力の半日間はEVからの電力だけで賄う事が可能である。
実用化は数年先であるとの事である。
原文(英語)URL:
http://www.sustainablebusiness.com/index.cfm/go/news.display/id/24823
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