世界500の都市で自転車シェアリングが始まっている
WBCSD 2013-04-25より、
政治家、ロビイスト、観光客が自転車に乗ってワシントンのキャピトルヒルからホワイトハウスまでの自転車レーンとマーキングされた道路を走っている。アメリカの首都ワシントンには整備された総延長185kmの自転車レーンがある。
コペンハーゲンでは通勤通学の自転車は、専用に制御されたグリーンウエーブで交差点ごとに止まること無く走れる。
杭州の自転車通勤通学者は、中国で最も幸せなバイクライダーである。公共交通機関から降りるとすぐに自転車に乗り換える事ができ、自動車とは完全に分離された自転車専用道路を使って安全に、安心して通勤通学ができる。
メキシコ市では、毎月決められた日曜日には1万5千人のサイクリストが自動車に妨げられること無く市内のサイクリングを楽しんでいる。
新しい自転車時代の幕開けの感が有る。
サイクリストは長年、自動車から道を譲ってもらっていたが、近年、先進的で思慮深い指導者を持つ大都市では、自転車に市内移動の主導権を預けることが始まっている。
市内の自動車交通を減少させ、交通渋滞による燃料消費を減少させ、市内の空気を清浄にし、市民を健康にし、地元産業の発展を推進し、若い人を元気にする方法として自転車の活用が見直されている。
サイクルパスと言われる自転車専用レーンの整備、道路標識、信号を自転車優先にプログラムし直すなどインフラの整備が先決であるが、バイクシェアリングは更なる一手と言える。自転車は短距離移動に最もふさわしい乗り物とし、公共交通機関との組み合わせで、市内の交通をスムースに高速にすることができる。
今日では世界49ヶ国の500の都市で最新のバイクシェアリングシステムが採用され50万台の自転車が貸し出されている。
1965年にアムステルダムで50台の自転車が白くペイントされて始まった、バイクシェアリングであるが、1990年代に世界に広まった。最初のシステムは決められたラックにコインを入れて自転車を取り出して、使ったあとはラックに戻すと言う簡単なものであった。この方法では、だんだんと自転車は消滅し、壊されて行く。2007年にパリで始まったIT技術と組み合わせて個人認証する新しいシステムが、現在世界に広まっているシティバイク・システムである。
パリのヴェリブ(Velib)は2万台の自転車と1500個所のステーションが有り、2020年までに市内の自動車交通量を40%削減する事を目標にしている。日本では50程の地方都市がバイクシェアリングやバイクレンタルを行っているがいずれも小規模なものである。なにより日本の都市では歩道を走らせるなど、サイクルパスの整備が悪く、まず道路整備からやる必要が有る。
原文(英文)URL:
http://www.wbcsd.org/Pages/eNews/eNewsDetails.aspx?ID=15621&NoSearchContextKey=true
|