次のユーロビジョンコンテストは持続可能な音楽イベントとなる
derStandard.at 2013-05-13より、
世界最大のソングコンテストであるユーロビジョンは2013年大会から持続可能性をその運営方針にすると発表した。2013年の会場となるスエ―デン第三の都市マルメ(Molmoe)は、この種のイベントの新しい標準となるべく準備をすすめている。欧州各国から代表が集まり、コンテストが開かれ優勝者を出した国が次の都市の開催国となると言うのがユーロビジョンの運営ルールである。
しかし、2011年のドイツ、デュッセルドルフ、2012年のアゼルバイジャンのバクーの巨大化した大会に参加した国から「優勝はしたくない。こんなにお金が掛るのではホスト国にはなれない」との声が上がっていた。ましてや欧州挙げて持続可能性社会を目指している最中である。
例えば2010年にホストをしたノルウェーの国営TV NRKはその年のサッカーワールドカップの中継を断念せざるを得なかった。ユーロビジョンで予算を使い果たし、ワールドカップの中継料を支払えなくなったからである。しかし、この事を知っていたドイツは翌年デュッセルドルフで派手にイベントを大がかりなものにした。経済状況が許したドイツは世界に見栄を張って見せた。そしてその翌年2012年のホスト国となったアゼルバイジャンは、貧しい国で有り、国内に人権問題を抱えており、世界の厳しい目が向けられていた。ユーロビジョン開催をその視線を外すように、やはり大がかりにクリスタルホールと言うその為の会場まで建設されて開催された。
バクーが終わり、次の開催国がスエ―デンと決まった時に、もう十分だとEBU(欧州放送連合)とスエ―デンの放送局SVTが声を上げた。次回からのユーロビジョンの規模縮小をすることになった。
スエ―デンのマルメが次期開催地として選ばれた時に「マルメはグリーンシティーです。」との宣言をしている。実際マルメは世界第5位のグリーン度を誇っている。この街で人は公共交通機関と自転車で移動する。乗用車やタクシーの利用は不便なように作られている。ペットボトルの飲料は無く、すべてガラス瓶である。ボトル入りのミネラルウオーターは売られ居らず、市内各所に飲料水用の水道栓が有り、市民はそこでマイボトルに水を詰めて携帯している。
プロデューサーによると「バック・トゥ・ザ・フューチャー」が次のユーロビジョンのテーマであると言う。ショーがどうなるのか、との質問に、1950年を思い出して貰いたい、当時はみんな新しい技術に胸躍らせていたものだ。その1956年に第一回のユーロビジョンが開かれた。当時のライブを再現したいと思っている。会場には椅子席は無い。全員スタンディングである。
持続可能な音楽イベントの第一弾はどんなものだろうか、胸躍らせて開催を待ちたい。
原文(ドイツ語) URL:
http://derstandard.at/1363710692807/Der-gesundgeschrumpfte-Song-Cont
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