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19 May 2013 12:16:02 pm |
復興工事の環境負荷 |
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東北沿岸に21世紀の万里のコンクリート製長城建設計画が進行中
Environment360 2013-05-16から、
東北復興事業計画に東北太平洋側三県(岩手、宮城、福島)につながるコンクリート製の長大な防潮堤を建設する計画が進められており、世界の科学者達が反対していると米国エール大が発行するサイト「環境360(Environment360)」が書いている。
東北大地震の津波で被害を受けた沿岸地域は被災から二年後の現在、自然の生態系はものすごい勢いで回復しつつある。311以降、東北の生態系を観察している科学者達は、一度は全滅に見えた海岸線の生態系は、信じられない早さで回復しつつあり、多くの生物は元の場所に戻って来ている。
安倍政権は、その海岸線すべてにコンクリート製の防潮堤を作り、それを全部繋ぐ計画を立てている。311の津波では、コンクリート製の防潮堤の多くは破壊されるか、根こそぎ流され防災の役目をするどころか、巨大なコンクリートの塊となって内陸に押し流されて、多くを破壊する原因となったことも分かっている。小ブログ2013年4月18日に取り上げたが、横浜国大名誉教授の宮脇博士が提唱する自然林による防潮堤はみごとに残っていたが、この計画はそのようなものではない。
岩手、宮城、福島の三県と国交省が計画している防潮堤は津波にもびくともしない巨大なものとなる。場所によって高さや幅は異なるが、現在すでに建設中の宮城県の場合高さ15メートル幅50メートルの堤防となる。通常この様な建設には環境アセスメントが必要であるが、政府によると、災害復興工事との事でその必要は無い。岩手と宮城県は県独自に委員会を設置して環境に与える影響を調査するとしている。例えば、ウミガメの産卵場所が無くなってしまうなどの問題がある。
大手ゼネコンと地元の下請け企業にはよだれが出そうなビッグプロジェクトであるが、環境破壊を起こし、多くの種の生存環境を奪い種の絶滅につながると、自然保護団体、環境学者、科学者達は政府に彼らからのヒアリングをするように働きかけているが、今のところ反応は無い。
原文(英文)URL:
http://e360.yale.edu/feature/in_post-tsunami_japan_a_push_to_rebuild_coast_in_concrete/2651/
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カテゴリー : 他メディアより |
Posted By : dantesforest |
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