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31 May 2013 11:24:46 am |
海はクラゲで埋まる |
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国連が海洋生物は魚からクラゲに変わりつつあると警告
ENS 2013-05-30 ローマ発の記事から、
海洋にクラゲが大量発生している原因は、過剰な漁獲と地球温暖化にあると国連が警告を発した。
地中海と黒海の魚の個体数の著しい減少が続いている。国連食糧農業機関(FAO)の一般漁業委員会の調査研究の報告書「地中海と黒海のクラゲの発生の評価」によると、従来クラゲはイワシの餌となっていたものが、人類がイワシを大量捕獲した為にイワシの個体数が減り、クラゲが増殖した。人類の営みによる食物連鎖の破壊である。一旦クラゲの増殖が始まると、こんどはクラゲが魚卵や幼魚を食べる為に魚が増えない「悪魔の連鎖」が始まってしまった。
さらに、地球温暖化でクラゲの活動範囲の緯度が南北に広がった事にある。
この調査研究を指導したイタリア、サレント大のフェルナンド・ボエロ教授は「海洋はクラゲの時代に入った。クラゲの発生を抑制する為には、海洋の環境システムに配慮した新しい漁獲方法の開発が必要である」と語る。
先日のニュースでウナギの稚魚であるシラスウナギの量が年々減り続けていると言っていたが、クラゲが原因なのかも知れない。漁獲した多くが大量に廃棄されると言う現在の漁業の有り方を再検討すべきだ。海底を荒らす底引き網や大型巻き網漁など資源の枯渇を顧みない漁業の方法も再検討すべきである。
漁業も化石燃料を使うようになって持続可能では無くなっている事に気づくべきである。クラゲは傲慢な人類に対する、ささやかな海洋からの反撃である。
原文(英文)URL:
http://ens-newswire.com/2013/05/30/un-warns-of-global-shift-from-a-fish-to-a-jellyfish-ocean/
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カテゴリー : 他メディアより |
Posted By : dantesforest |
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