ダンテの森    
06 Jun 2013 02:28:12 pm
グリーンなビール
巨大ビールメーカーの省資源対策
GreenBiz.com 2013-06-05, Heather Clancy の記事より、

 バドワイザーで知られる世界最大のビールメーカー、Anheuser-Busch InBevは、水の消費、梱包の削減、省エネ冷蔵システムの採用などで、環境負荷を削減する、環境5ヵ年計画を発表した。

 ベルギーに本社を置く同社は、これまでも環境対策には積極的で、250億カンに相当する水の消費を節約しており、現在同社では1リットルのビールを製造するのに3.5リットルの水を消費している。日本の最も進んだビール工場では5.9リットルである。小ブログ2012/8/22参照。

 プロセスを改善する事で、更に環境負荷の軽減に挑戦するとし、現在の3.5リットルを3.2リットルにする野心的な目標を立てている。これにより節約される年間の水の量は、オリンピックプール5400杯分に相当する。

 同社のモデル工場であるジョージア州カータービル(Carterville)工場では既に2.8リットルを達成している。この計画はこれを、アルゼンチン、ボリビア、ブラジル、中国、メキシコ、ペルー、米国の工場に適応することである。

 同社の今回の発表には注目すべき点がもう一つある。それは、環境対策を社内のみに限らずサプライチェーン全体に適用することである。

 例えば、同社に大麦を納入している、アイダホの農家は大麦の作付けを冬にシフトすることで、灌漑用水の使用量を20%削減する。この大麦農家では、灌漑用水の費用と、それを輸送するコストの負担が減り、利益率が向上したとしている。

AB InBevは、2017年までに次の目標を発表した。
1. 地球温暖化ガス排出10%カット
2. 水の使用量10%カット
3. 梱包材量10%カット
4. 最新の省エネ冷蔵システムの採用と照明のLED化で電力70%カット。

 同社の英国のブランド、べックビール(Beck’s)のガラスボトルのデザインを変更して使用するガラスの量を減らし、2,642トン節約する。これはCO2に換算すると2000トンに匹敵する。

 ドイツの様に、全面的にリタ―ナルボトルに変える事で得られるエネルギーコストの削減は何倍も大きい。その為には消費者の環境意識の啓蒙が必要である。

原文(英文)URL:http://www.greenbiz.com/blog/2013/06/05/anheuser-busch-less-water-more-beer

カテゴリー : 他メディアより | Posted By : dantesforest |
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