太陽光発電パネルが月の光で発電
Sustainable Business.com News 2013-06-28より、
6月23日は、1年で月が地球に最も接近する日で、この日をスーパームーンと言うが、実際に見た人も多かったと思うが、本当に目で見てもいつもより大きく感じられた。
米国カリフォルニアの高地砂漠、アンテロープ・バレーの太陽光発電所では、スーパームーンによる発電が行われた。
アンテロープ・バレーに建設中の136MWの太陽光発電所は、現在その半分が完成しているが、既に連日電力供給を行っている。全てが完成すれば136MWの発電所となる。
6月23日(日)の夜、同発電所はスーパームーンにより反射された太陽光で1MWの電力を発電した。その時の見かけ上の月の面積は通常時より14%大きく見え、明るさは30%以上明るかった。
この発電所を運用するファースト・ソーラー社は、ここで採用されている薄膜フィルム型の太陽光発電パネルは、光の拡散性能が優れている為に、夜明け、夕暮れ、曇天時の発電性能が良いと説明していたが、月の光で発電するとは思っていなかったと言う。少なくとも年に一回は月の光で発電した電力を消費者に送る事ができる。
ファースト・ソーラー社によると、このソーラーパネルは10cmの積雪下でも200kWを発電した実績が有ると言う。このアンテロープ・バレーは年間350日が晴天で、残りの曇天の日でも90MWの発電ができると言う。
今回のスーパームーンは特に、高度が低く、最近では最も低かった。その為光は弱く、色は黄色から、オレンジ、ベージュへと変化していったにもかかわらず1MWが発電できた事は、この太陽光パネルの性能の高さを証明したと同社は語っていた。
オールディーズファンなら知っているドリス・ディやナット・キング・コールが歌っていた「月光値千金」(Get Out And Get Under The Moon)が聞こえてきそうである。
原文(英文)URL:
http://www.sustainablebusiness.com/index.cfm/go/news.display/id/25019
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