水資源問題解決の鍵となる雨水タンクを備えた住宅
聖教新聞2013-07-11「環境」欄より、
福岡大学工学部の渡辺亮一郎準教授は、福岡市に住むが、自宅の地下に41.8トンの貯水ができる雨水タンクを備えており「雨水ハウス」と呼ばれている。
地球温暖化の影響で気候が狂暴化し、集中豪雨がふえているのと、都市部のアスファルトとコンクリート化により、雨水の地下への浸透ができず都市型鉄砲水のような被害が続出している。
ブログ管理人が住む東京都町田市には神奈川県との県境を流れる境川と言う川が有るが、これがすぐに満水近くなるので遊水地を作る計画を進めているが、この渡辺先生の方式をつかえば、1万戸の家に40トンのタンクを設置すれば40万トンの遊水池を作ったのと同じことになる。
そのうえ、貯めた雨水は中水道として生活用水に使えるので、上水道の使用量は1/3になるとの事である。水質対策として、初期雨水カット機能が有りこれにより降り始めの雨に含まれる大気中の酸化物などの有害物質は貯水しないような工夫もされているのも素晴らしいアイデアだと思う。
研究者が自らの研究テーマを実際に生活の上で実践することは、た易くできる事では無いが重要なことである。ご家族のご理解も有っての事だと思う。ファクター5の著者のヴァイツゼッカー博士も自らパッシブハウスを建てて住んでいる。大変快適な上に年間のエネルギーコストが、通常の内の1/10だと聞いている。
2050年の100億人の住む地球のエネルギーに並んで水資源が大問題になると言われて久しく、ファクター5の中でも雨水利用についての記述が有る。2050年には全地球人口の80%は都市部に住むようになるので、雨水ハウスは一つの解答になるだろう。
雨水ハウスについては、ぶろぐ「はかたわん海援隊日記」から「雨水ハウス日記」に入れる。
URL:http://blogs.yahoo.co.jp/gagelard/folder/1515707.html#64186430
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