駅ホームの空調に地中熱を利用、年間のコストを30%削減
スマートジャパン2013-7-22から、
小田急電鉄は東京都内の2つの地下駅に、地中熱を利用した空調システムを導入した。駅の直下の床に熱交換器を設置して、ホームの空調に利用する。1年を通して温度が変動しない地中熱を利用することで空調の効率を高めることができ、年間のランニングコストを30%削減できる見込みだ。
[石田雅也,スマートジャパン]
小田急電鉄は東京都の世田谷区で複々線化事業(上下線を各2本ずつの線路に拡張する事業)を進めている。トンネル工法を使って線路と3カ所の駅を地下に移動するのと合わせて、2つの駅に地中熱を利用する空調システムを導入した(図)。
地中は地上と違って、夏と冬の温度がほとんど変わらない。この特性を生かして、夏は冷房によって生じる熱を冷たい地中に排出する一方、冬は暖かい地中の熱を取り込んで暖房に利用することができる。空調の効率が良くなり、電力やガスの使用量を削減できるメリットがある。<以下略>
ドイツでは、住宅の換気用空気を地中1〜1.5m程度の地下に埋設した、口径2cm程度の鉄パイプ数本に分けて通して10数m通してから室内に取りこむ大変簡単な地中熱交換システムが、ごく普通に行われている。ぼくが見せてもらった日は外気温が−15℃の日であったが、空気取り入れ口では8℃になっていた。夏は逆に外気温30℃の時でも22℃位だと言う。これについては、小ブログの2013年1月14日を参照願いたい。
このように省エネの方法は、無尽蔵に有る。これらを組み合わせると、現在のエネルギー消費の1/5でも十分に快適な暮らしができる。そうなると、電力会社は今の1/5の規模で良くなる。それを最も恐れているのが電力会社やエネルギー企業である。グリーン経済に移行すれば衰退せざるを得ないのが、役目が終わった彼らだ。
原文URL:
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1307/22/news017.html
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