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10 Aug 2013 10:20:59 am |
最も省エネな光 |
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フィリップスTLEDが最高の光変換効率を達成
プレスリリース2013-04-11より、
フィリップス(Philips)は、1ワット(W)あたりこれまでで最高の照度200ルーメン(lm)の一般向け照明用LED光源を完成させ、発表した。TLEDと名付けられた新光源の色は暖色系の白色で、全ての用途に適応する目的で開発された。
これまで、実験室の限られた条件下では作られていたが、一般向け製品とするためには様々な条件下で一定の光を長時間出し続ける為の開発が行われたが、何と言っても一番の課題は、色であった。暖か過ぎても、冷た過ぎても良く無く、肌の色の発色が良く無ければならず、赤い色も良く見えなければならない等、人の目の感覚と技術の戦いであった。
LEDは黄色と緑色を発色させるのは得意で380 lm/Wも可能である。しかし黄色と緑色では製品にはならない。色温度3000〜4000ケルビンと言うのが照明に適したランプの条件である。
LEDでこの範囲の色温度を出すには従来2つのアプローチが行われていた。1番目は、緑、黄、青(RGB)の光の三原色のLEDをミックスして白色を作る方法で、2番目はインジウム−ガリウム−ナイトライド(InGaN)LEDをリンでコーティングしたパッケージに封入して白色を出す。この2つが標準的な白色LED光源の製造法であった。
しかし、フィリップスが取った方法は青、緑、赤のLEDをミックスすると言うアプローチであった。この方法で、200 lm/Wの白色を得る事に成功した。
照明による省エネは莫大である。現在の世界の照明のほとんどは、40Wの直管型蛍光管である。これらは100 lm/Wである。また、欧州の家庭では蛍光灯を嫌う傾向にあり、いまだに多くのフィラメント型の電球が使われれており、白色電球の光変換効率は大変悪く15 lm/Wであり、白色電球の使用や販売を禁止している国も多く有る。暖色系の光源であるハロゲンランプも好んで使われるが、25 lm/Wである。
米国だけでも200テラワット時の電力が照明により消費されている。これを全てフィリップスTLEDに代えると、単純に言って100テラワットが省エネされ、電気料金は120億ドル(1兆2千億円)の節約となる。そして、6000万トンのCO2排出が削減される。
プレスリリース原文(英文)URL:
http://www.newscenter.philips.com/main/standard/news/articles/20130411-details-of-the-200lm-w-tled-lighting-technology-breakthrough-unraveled.wpd
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Posted By : dantesforest |
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