自転車は環境に優しく、人々の健康を増進する
ENS-Newswire 2013-08-26ロンドン発
英国のデビッド・キャメロン首相は、全国的規模で自転車普及を推進し、自動車に依存しない社会をつくる為に、サイクルパス(自転車専用レーン)の整備を進めると発表した。その為の予算として、2億3千万ドル(230億円)の支出が決められた。このうち、1億2千万ドル(120億円)は、マンチェスター、リーズ、バーミンガム、ニューキャッスル、ブリストル、ケンブリッジ、オックスフォード、ノーウィッチの8の市に配分される。ニューフォレスト、ピークディストリクト、サウスダウンズ、ダートモーアには国立公園内の自転車道路整備費として26億円が分配される。
マンチェスター広域市の運輸局は31億円を2025年に向けての自転車ネットワーク整備に財政出動する。これは、市の中心から市の外環道路へ向かって自転車のスポーク状に作られるサイクルパスの整備にを行うものである。これにより自転車によるドアツードアが実現し、住宅街の自動車の通行制限速度30km/hの施行と相まって自転車による通勤・通学数を5年間で倍増し、さらに2025年までに倍増することを目指している。これにより、市民の健康の増進、快適な環境、低エネルギー都市を実現するとしている。
キャメロン首相は、オリンピック、パラリンピックに続いてツールドフランスでの英国人の自転車熱はこれまでに無く高くなっており、これを勢いにして一気に英国の自転車人口を増やしたいとしている。現状では、英国には2%の自転車人口があるが、オランダの30%、ドイツの14%には遠く及んでいない。
道路整備にあたっては、自転車優先交差点の増設、道路幅員を増やして初心者でも安心して自転車に乗れる環境を整備して、一気にオランダ、ドイツ、デンマーク等の自転車先進国に迫りたいとしている。 英国には、現在総延長8000kmのサイクルパスが整備されており、年間延べで1億人が利用している。
日本では、自転車優先交差点はおろかサイクルパスもほとんど無く、東京などでは自転車が歩道を走り、歩行者との事故が起きている。先日も、自転車に乗った子供が婦人を撥ねた裁判で、子供の親が1億円もの賠償を請求された。これは本来、自転車道を整備していなかった道路管理者が訴えられるべき事件である。こんな事では、車に依存しない社会など日本では程遠い。
原文(英文)URL:
http://ens-newswire.com/2013/08/26/britain-invests-148-million-to-boost-cycling/
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