なぜ福島問題は、世界が考えているよりも深刻なのか?
CNN 2013-09-02 Mycle Schneiderの報告より、
今日のCNNは、福島の問題を特集して報道している。遅きに期した感もあるが、やっと海外メディアが動き出した。
はじめにCNN編集部から、マイクル・シュナイダ―氏はパリ在住のエネルギー及び原子力政策の専門家で、WNISRのコーディネーター。この報告中の見解は彼の個人的見解であるとのクレジットが有る。以下は要訳である。
原子力規制委員会の更田豊志氏は福島第一原発における数100もある汚染水タンクからの漏洩に対する東電の検査方法について「不注意である」との評価をした。中国の外務大臣は、汚染水が太平洋に2年間も流出していた事は「ショッキングである」とのコメントをした。この2つの発言が、この問題を端的に言い表している。
日本の内外を問わずこの事故が、どの位危機的なものであったのか、これから更にどの位悪化するのかに気づいていない。今、明らかになった事は、誰もが問題の深刻さのスケールを誤解させられていたと言う事である。実際にはこの国は国際的な援助を必要としている。それも緊急に。
311の事故発生当時、福島から放出された放射性物質の量は過去最大の原発事故であるチェルノブイリで出された40万トンの汚染水の10〜50%だと言われていたが、現在すでにその2.5倍の汚染水が貯蔵されている。オリンピックプール160個分に汚染水は一体どこから来たのか?事故で1〜3号機の炉心はメルトダウンしているが、その破壊の程度は2年前に検査の為に送られたロボットが戻らなかったままで、全く分かっていない。
溶解した核燃料は今も冷却され続けてなければならず、東電は日量400トンの水を送り続けて冷やしている。格納容器には亀裂が有りそこから多くの汚染された冷却水は漏れ続けていると思われる。回収された汚染水は現在60万トンで、それらは急作りの350個のねじ止め式のタンク(溶接では無い)に貯められている。その内60個には水位計が付けられているが、残りはパトロールによって人間が目視検査をして漏れが無いかを監視している。
このような東電の基本的に間違った対処の仕方は、全般に及んで居り、汚染水漏洩は氷山の一角に過ぎない。このまま東電と日本政府に任せておくと、チェルノブイリの何倍もの被害を招くことになりかねない。
3つの炉心融解、5つの燃料棒プールの損壊と言う大規模複合事故であるとの認識がこの当事者には欠けている。管理する立場の原子力規制委員会は、政府の意向で全国の原発の再稼働問題への対応に忙殺されており、福島には目が届かないのが現状である。
311の事故発生の2週間後に、マイクル・シュナイダ―はITFF(国際福島タスクフォース)の設置を提案している。しかし、2年半経った今もまだ設置されていないが、早急な設置が必要である。設置後は当然日本政府も東電もITFFの指揮下に入ることになる。
良いニュースとしては、最近の東電と日本政府の態度に軟化が見られる事である。(以下略)
原文(英文)URL:
http://globalpublicsquare.blogs.cnn.com/2013/08/30/why-fukushima-is-worse-than-you-think/?hpt=hp_c4
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