ドイツ党首討論の材料に福島の汚染水漏洩問題が話題に
Stern.de 2013-09-02から
9月1日(日)のゴールデンタイムにドイツの全てのキー局が全国中継したのは、メルケル首相とぺール・シュタインブリュック(Peer Steinbrueck)社民党(SPD)党首のTV党首討論であった。これは、9月22日に行われるドイツ総選挙までに開かれる最初で最後のTV党首討論であった。
ドイツは現在第二期メルケル首相率いるキリスト教民主同盟(CDU)とバイエルン州のキリスト教社会同盟(CSU、管理人注:CSUは名前に社会と付いているが社会主義とは関係ない。バイエルン州の保守政党で、国政では常にCDUと合体している。)それに、ハンブルグの自由民主党(FPD)の連立政権で、強力なメルケル首相の指導力のもと、エネルギー転換政策で化石燃料経済から省エネと再生可能エネルギーへ転換し新たな雇用を創出してきており、現在は過去最低の失業率と好調な経済で勢いづいており、メルケル氏は三期目を狙っている。
90分間の討論は、数100万人の視聴者より厳しく、客観的に評価された。ARD(ドイツ公共放送連盟)によるとシュタインブリュック氏が優勢、ZDF(第二ドイツTV)とRTL(ルクセンブルグに本社を置くヨーロッパ最大の民放)によるとメルケルが優勢で、優劣がつかなかった。
討論は、最初にシュタインブリュック氏の攻撃ではじまったが、メルケル氏は冷静に受け止め対処した上で「私の計画は、ドイツは正しい、だから強い」とし、次期政権も担当したいと意欲を示した。
9月22日の総選挙まで今回のTV討論が最初で最後と有って、シュタインブリュック氏にとってはメディアに長時間露出する最後の機会とあって明らかに攻めを急いでいた。
メルケル氏は2900万人の雇用人口はドイツの歴史始まって以来であるとし、2015年には政府の財政赤字から抜け出せると実績を示し胸を張った。
シュタインブリュック氏は、豊かになったのは、上の5%だけであるとし、「私が首相になれば、富裕層への税負担を増やして全国民の財布に余裕を与える」と訴えた。
<中略>
シュタインブリュック氏はメルケル首相のエネルギー政策を攻撃して「国民は高いエネルギーコストに喘いでいる。私が首相になれば、直ちに電力税を下げ、国民に安いエネルギーを提供する」とした。
それに対し、メルケル首相は、エネルギー転換政策は正しく、脱原発の決定が正しいものであったと強調するなかで「現在、今日の福島の実態を見る時に、私の決断が正しかったと確信している」と反撃した。
福島の汚染水漏洩による海洋汚染はドイツで大きな話題になっており、こんなところでメルケル氏を助ける材料になっている。
原文(ドイツ語)URL:
http://www.stern.de/politik/tv-duell-ohne-klaren-sieger-2054883.html
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