温暖化による海面上昇が、沿岸都市の被害を大きくする――世銀とOECD
ワシントン2013-09-03 ENS Newswire発
世界銀行が発表した資料は、地球温暖化による海面の上昇により最も激しく影響を受ける順に世界の都市を発表している。
世界で最も被害が大きい順に、広州(中国)、ムンバイ(インド)、名古屋、深圳(中国)、大阪がトップ５で、アメリカでは、マイアミ、ニューヨーク、ニューオリンズ、タンパ、ボストンがトップ５である。
この研究は世界銀行とOECDが共同で、海面上昇により大きな影響を受ける世界の人口100万人以上の都市136を調べ、試算をしている。これらの都市の被害総額は1兆ドル(100兆円)に上ることが分かった。これらの都市の年間被害額の平均は、2005年には60億ドル(6000億円)であったが、2050年には520億ドル(5兆2千億円)となる。
現在はまだ海面上昇による影響は全く受けていないが、今後は被害が発生するであろうと予測される都市がかなりある事がこの研究で分かった。また、開発途上国の都市が受ける被害額は、その国の発展に従い増加する。都市化の加速、人口の都市集中化、貧民層の増加によりこの試算以上の被害が出ることが予想される。
面上昇に加えて、温暖化による台風やハリケーンが頻発、巨大化しており被害が更に増大する。
世界の都市を海面上昇に対して弱い順に並べた表のトップ10は次の通りである。
�々�州(中国) �▲縫紂璽�リンズ ��グアヤキル(エクアドル) �ぅ曄璽船潺�(ベトナム) �ゥ▲咼献礇�(コートジボアール) �γ更�(中国) �Д爛鵐丱�(インド) �┘�ルナ(バングラデシュ) ��パレンバン(インドネシア) ��深圳(中国)である。これらの都市の特徴は、貧しい人達が、水辺に近い低地に居住しているために、被害が大きくなる原因となっている。これらの都市の人口は全て150万人以上である。
これまでは海面上昇の影響は全くなかったが、2050年までの間にリスクが増える都市のトップ５は、�．▲譽�サンドリア(エジプト) �▲丱薀鵐�ア(コロンビア) ��ナポリ(イタリア) �せニ據´ゥ汽鵐肇疋潺鵐�(ドミニカ)である。
この試算は、海面上昇は2050年に現在より0.2〜0.4mであるとして行われている。
OECDは、都市の低い部分から、高い部分に移す対策を立てる方が、財政負担が少ないと各国が早急に対策を行うように勧めている。
原文(英文) URL:
http://ens-newswire.com/2013/09/03/10-coastal-cities-at-greatest-flood-risk-as-sea-levels-rise/
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沿岸都市の被害が拡大
