G20で話し合われた地球温暖化対策を報ずるメディアは皆無の日本
ブログ管理人
G20では、オバマ大統領が旗振りとなって、米国―中国で温室効果の強いHFC類の冷媒(代替フロン)の削減と化石燃料に対する各国の補助金を削減するとの合意がされたことは、昨日の「ダンテの森」で報じたが、日本のメディアはその事を伝えた様子が無い。読朝毎と日経各紙の電子版を見渡したが、まったくこれに関する報道を見つける事ができなかった。G20は、全く重要事ではないのである。
オリンピックが東京に決まったらしいが、今日の各紙の電子版はそれで持ちっきりである。TVは当然どのチャネルもお祝い騒ぎだ。IOCは、「施設は既に揃っているのでお金を掛けないオリンピックができます。」と安く地味なオリンピックを売り物にして訴えたスペインには目もくれず、お金をジャブジャブ使ってくれそうな日本に決めたようである。オリンピック関連のフランチャイズ事業(五輪マークやオリンピックの名前を冠した商売)で巨額の売り上げが期待できるIOCとしては、日本を選んだと言う訳である。結局最後は金が決定打を打った。
イスタンブールは隣国シリアの内戦を心配してとの事であるが、IOC委員達は7年先もシリア内戦は続いていると見た訳である。安倍首相は世界一の無責任男宜しく、「東京は今も未来も全く問題が無い。私が保証します。」と言いきっていたが、汚染水を太平洋に流しっぱなしで良くもそんな事が言えたものである。IOCは7年後には福島の問題が解決していると思ったのだろうか。IOCの人達もすぐ目の前しか見えていない。7年後のリスクを真剣に考えた結論とは言い難い。ドイツの新聞SZは、「放射能がお好みのようだ」との見出しをつけて、日本人が大喜びしている写真を載せている。
ところで、産経新聞電子版に海外メディアも安倍のスピーチを絶賛(ロイター)と有ったので、ロイター電子版を見たが、そんな記事はなく、海外メディアをあちこち見ても、安倍首相のスピーチを無責任と批判的なものはいくつかあったが、褒めるものは見つける事が出来なかった。日本のメディアは平気で嘘を書くので要注意である。
明日は、幸いに新聞休刊日だが、明後日の各紙には一面大見出しと、凱旋将軍のごとく笑う安倍首相が大きく出るかと思うと、虫唾が走る。戦前の大政翼賛報道がいままた戻って来ている。これが安倍首相の言う「Japan is back!」か。
次のYoutubeで海洋汚染のシミュレーションが見れる。URL:
http://www.youtube.com/watch?v=MqRogjLKbzk
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