国連SDSNとコロンビア大、地球研究所の幸福度調査報告
ニューヨーク、2013-09-09
昨日に引き続いて世界の国の幸福度調査報告を見ていると興味深い事が分かった。この調査は2005〜2007年と2010年から2012年の二回行われており、この2回を比較したデータも出ている。
上位はアフリカ、南サハラの最貧国と呼ばれている国々で、もともとの幸福度指数が低く、上昇度が大きくても先進国にはまだまだ差が有るが、少しずつでも国民の幸福度が増加しているのは嬉しい事である。
昨日のブログで書いた、日本と日本になじみの深いと思われる国々が、この5年間で幸福度がどのように変化しているかを見ると興味深い。
9.韓国(+0.728) 18.メキシコ(+0.535) 19.タイ(+527) 28.ブラジル(+371) 34.ロシア(+346) 40.スイス(+0.303) 44.ノルウェイ(+0.263) 46.中国(+257) 58.スエーデン(+0.171) 59.ドイツ(+0.163) 72オランダ(+0.054) 73.オーストラリア(+0.040) 74.台湾(+0.032) 77.香港(+0.012) 79.英国(-0.003) 83.フランス(-0.049) 86.シンガポール(-0.094) 102.デンマーク(-0.233) 107.米国(-0.283) 110.日本(-0.303) 123.イタリア(-0.691)
前の数字は順位を表し、カッコ内は前回と指数を比較した数値で、+は幸福度が向上し、−は低下している。79位の英国は、ほとんどゼロで変化が無い事を示している。ことさら興味深いのはお隣の韓国で有る。幸福度向上率のランクで9位であるが、幸福度ランキングも41位で決して低く無い(日本は43位)ので、韓国の人達の幸福度が著しく向上している事が分かる。
今日のニュースで日本人が長寿で世界最高と報道していたが、寿命は長くても幸福度が低く、それがさらに下がり続けている日本はやはり何か政策が間違っているのだろう。安倍政権は経済成長だけが目的のようだが、国民の幸福について考えた事はあるのだろうか。福祉を切り捨て、企業に対して減税をして国民が幸福になるとでも思っているのか。安倍政権は昔の日本に逆戻りしたいだけで、国民の幸福など考えているとは思えない。
長寿で世界一になった事は報道しても幸福度ランキングで43位で隣の韓国に負けていることはニュースでは無いのだろうか。日本の大政翼賛報道にはあきれるばかりだ。
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