住み心地が良く無い日本、GDPも寿命もトップクラスなのに。
ブログ管理人
国連SDSNとコロンビア大学地球研究所の幸福度ランキングの意味を考えて見た。各国により幸福への考え方は異なるのに、他の国と並べて比較する事にどれだけの意味があるのだろうか。ただ、国政を預かる為政者に取っては自分の国民が幸福と感じているかどうか、それが年々どう変化しているかを知ることは国策を作る上で重要な事であると、思う。
日本は景気が悪くなったとは言え世界第三位の経済大国であることは変わっていない。一人当たりのGDPも恐らく、トップクラスであろう。また、健康寿命も世界トップクラスと聞いている。それなのに幸福度ランキングでは、43位とご近所の韓国と台湾に負けている。
社会保障制度でも、トップクラスであると長年きかされてきたし、国民階保険の国と言われてきた。それなのに43位とはおかしいと思わない方がおかしい。
この調査の項目には、信頼できる人がいる事を日頃感じているか、人生の別れ目で自由に決定できると感じているか、政治や役人や大企業の腐敗を感じるか、社会の寛大さを感じているか、と言うのがある。
これらの項目は、国と言うものの存在意義を良く表している。要するに住み心地が良い国であると言うことであり、日本はこれらが他の国より著しく劣っていると、言うことになる。若者ニートが多いとか、老人の孤独死、自殺者が多い事などに住み心地の悪さが現れて居るのだろう。特に社会の寛大さと言う点では日本はいかにも弱い。
車に例えて言えば、もっと乗り心地の良い車が欲しいと言っているのに、もっとエンジンを強くして、もっと早く走る車を作るので、協力せよ言っているようなものである。
失業率が日本よりずっと高い欧州の国の幸福度ランクは上である。安倍政権はひたすらバブル時代の日本に戻そうと躍起であるが、今後は人口も減ってい行く日本においてGDPをもう上げる必要は無い。今、政府がやらなければならないのは、富の再分配の再検討である。GDPがいくら上がろうと幸福度ランクは上がる事はない。
安倍政権は国連の幸福度など歯牙にもかけていない。だから、政府もマスコミも国連の幸福度調査ランキングについて全く触れる事はない。大本営発表は景気の良い勝利しか発表しない。
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