世界最大の小売業の環境対策は助走から加速に入った
ベネトンビル、ウォールマート2013-09-12
世界に1万店舗を展開し、220万人の従業員と、42兆円を売り上げる世界最大の小売業ウォールマート(日本では西友として展開)は、先週ベネトンビルで開催された世界持続可能性マイルストーン会議において、参加した消費者団体代表、NPO、サプライヤー企業(供給企業)に対し、持続可能性指標、製品の環境負荷評価システムを使って、サプライチェーン中の�爛曠奪肇好櫂奪函蹐鮓�つけ出すことにより、より効果的に環境対策が推進できる事を報告した。
その中で、ウォールマートのCEO、マイク・デューク(Mike Duke)氏は「我々は、いよいよ助走を経て加速の段階に入った。より少ないエネルギーで、より環境に優しい化学製品を使い、より少ない土地改良剤を使った農作物で、もっと多くのリサイクル品を使う事は、地球に取って、お客様にとって、我々のビジネスにとって、これは信用と価値そのものである。」と語った。
今日、同社の環境指標は約200品目に定められ、約1000社のサプライヤーが関与しているが、本年末には300品目、5000社に適応範囲が拡大される。
例えば、雑貨部門では2012年中に20%の節約が達成されており、消耗品とヘルスケア部門では6%を達成した。
■リサイクル品の利用
年間2900万トンのまだ使用可能なプラスチック製品がゴミ処理されており、その処理費用は66億ドル(6千600億円)である。ウォールマートはこれらのプラスチックゴミに第２の役割を与える様に地方都市と共に考えてきた。サプライヤーには梱包材料をより少なくする事を推進しており、飲料、医薬品、乳製品、ジャムのパーケージの簡素化が実施された。
■ウォールマートは9月21日からスマートフォンの下取り品は、同社が責任を持って100%リサイクルすると発表した。理由は、これまで下取り業者によって下取りされたスマートフォンの内数十万台が廃棄処分されている事が判明したからである。
■消耗品に使用される化学製品に削減されるべき化学製品を指定し、サプライヤーは削減に努力をするように推進する。これは住宅用洗剤からはじめられ、指定化学製品は段階的に環境に優しい代替品に置き換えられて行く。2014年からウォールマート・プライベート・ブランドの住宅用洗剤のラベルに連邦環境保護局指定の安全マークが付けられる。
■土地改良剤をできるだけ使わない農業の推進
ウォールマートはサプライヤーに対し、製品で使う小麦、トウモロコシ、大豆等がより少ない量の土地改良剤の使用で生産された農作物を使用するように推進する。
■エネルギー効率の向上
指標にはTV、玩具、グリーティングカード、小物雑貨の製造・輸送段階で使用されるエネルギーも含まれている。サプライヤーと共に省エネを追求した結果、2012年中に23%の省エネを達成した。
原文(英文)URL:http://news.walmart.com/news-archive/2013/09/12/walmart-highlights-progress-on-the-sustainability-index |
ウォールマートの実績
