ダンテの森    
17 Sep 2013 12:01:01 pm
資源はゴミにしない
資源は、ゴミとして焼却したり埋め立てたりした瞬間に資源ではなくなる
GreenBiz.com, Martin LaMonica 2013-09-16の記事から

小ブログ「ダンテの森」はドイツの環境学者ヴァイツゼッカー博士が提唱する、資源を5倍に使う「ファクター5」であるが、その省資源の方法にはいろいろな方法が提案されている。

アメリカで2002年に出版されたマグダナーとブラウンガート共著の「サステイナブルなものづくり、ゆりかごからゆりかごへ」(人間と歴史社)には、資源をできるだけ資源のままの形で、途中で焼却や埋め立て処分することなく使い続ける事ができるような製品設計を行うことで資源消費を少なくする方法が提唱されている。これはリサイクルの更に先を行くものである。

9月16日のGreenBiz.comはこの考え方で作られた製品を10選んで取り上げている。

(1)マッシュルーム製断熱材は、農作物残渣とマッシュルームの根の部分から作られている。断熱性能、価格ともに従来のグラスウールに引け目を取らず、将来建築物が解体された後は、自然に生分解して土に戻る。

(2)羊毛の断熱材は、羊毛生産の際に出る大量の羊毛ゴミから作られる。羊毛断熱材は、グラスウールより軽量で、断熱性能に優れ、吸湿し乾燥も早く、加工がし易く価格競争力も有る。羊毛農家には副収入となる。

(3)古代ローマ人は、壁の塗装には当然のことながら持続可能性の有るペイントを使っていた。この古代ペイントのレセプトを再現したのがこの塗料(写真)である。ライムをベースにしたこの塗料は、壁材、天井材によくなじみ、毒性がゼロで、価格競争力も有る。

(4)林業廃材から作られた強化パーチクルボードは風速110m/secにも耐える構造壁になる。

(5)プラスチック廃材と石灰石から作られた屋根用スレートは曲げや加工が簡単で、50年以上変質せず、その後もリサイクルが可能である。

(6)サンゴの成長を真似たバイオミミクリ―で製造されたレンガは、砂とバクテリアとリサイクル水を使って数日間で全く熱を使わずに作られる。強度は従来のレンガと変わらない。

(7)麦藁の家は断熱効果が良い事は知られているが、安全性に問題が有ったが、木枠を組んでその中に麦藁を積み上げる工法で安全性も高い。

(8)低エネルギー建築用プレハブ壁は、高性能断熱材の施行、湿度コントロール用の隙間などの施工上の特別の知識の無い施工業者にも組み立てるだけで低エネルギー建築が作れるプレハブコンポーネントである。

(9)段ボール廃材から作られた内装用建材。

(10)おがくずとセメントで作られた壁用建材。

原文(英文)サイトでは、これらがスライドショーで見る事ができる。URL:
http://www.greenbiz.com/slideshow/2013/09/16/cradle-to-cradle-innovation-finalists
カテゴリー : 他メディアより | Posted By : dantesforest |
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