IPCCの第五次評価報告書を機にCO2削減を理由に原発再稼動へ誘導か
ブログ管理人
俄かに日本のメディアが地球温暖化を騒ぎはじめた。9月27日にストックホルムでIPCC(気候変動に関する政府間パネル)が第五次評価報告書(AR5)を発表したことを、各メディアが一斉に報じている。
今日の朝刊各誌の見出しである。
朝日は一面に温暖化の原因は人「極めて高い」指摘 IPCC5次報告書。
毎日は一面トップ5段で、気温4.8度 海面82センチ上昇 人間が要因「95%以上」そして二面に解説記事。
読売は一面には無いが、13面で特集記事を組んで、温暖化で異常気象 IPCC報告書 干ばつや洪水既に日常的とある。
日経は温暖化「極端な気象」頻発 国連報告 国際社会に対応促す。
と各紙一斉に報じているが、どの紙面にも安倍内閣が2014年1月からスタートした京都議定書第二次約束期間から離脱していることや、2009年に鳩山首相が国連総会で2020年までに25%のCO2削減目標を宣言して大喝采受けて国際約束をしたものを、やはり安倍首相は反故にしており、日本は今は削減目標すら持たない状態である事は報道していない。
もうひとつ気になるのは、メディアが一斉に気候変動を取り上げ始めたことである。小ブログは何度も日本のメディアが歴史的な異常気象と報道しても、それと地球温暖化を結びつけるような報道もコメントもしないと指摘していたが、今回急に一斉にはじまったことに疑いを持つ。
恐らく、IPCCのAR5をきっかけに地球温暖化対策を取り上げ、何とか原発の再稼動の世論を盛り上げようと言う意図が有るのでは無いだろうか。安倍政権にべったりのメディアなら考えそうなことである。お互い眉につばをつけて見守って行きたい。
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