世界の女性の為に3000億円出しますと国連で言った安倍首相
国連の「UNウィメン」日本事務所は資金不足で閉鎖
ブログ管理人
日本の首相の質は年々低下している事は周知の事実であるが、安倍首相ほど平気で嘘がつける首相はめずらしい。オリンピック誘致で福島第一の汚染水が0.3平方km以内に完全にブロックされております、などと東電さえ驚く大ウソを国際舞台で着いた事は、記憶にまだ新しい。
先日の国連総会での演説で世界が安倍首相から聞きたかったのは、福島第一の問題で有る事はあきらかであるが、卑怯にもそれには一言も触れずに、全演説時間10分間の半分以上を女性の活躍に割いた。その内容は、他国の武力紛争下での女性人権の侵害を憤激して見せて、(1)女性の社会進出・能力開発(2)女性に対する保健医療分野の取り組み(3)危険にさらされる女性の権利・身体対策−の3本柱を立て、今後3年間で30億ドルを超す政府開発援助(ODA)を実施すると、語っている。
ODAと言うのは、日本の製品を購入する場合に使える援助で、つまり女性の保健に必要な医療機械を日本の東芝、日立、三菱等から買いなさいそれならお金を出しますと言う援助である。とどまるところは、税金3000億円を日本の大企業に還元しますと言っているに過ぎない。彼には女性の地位向上など全く考えには無い。
その証拠に、国連の女性組織「UNウィメンUN WOMEN)」の日本事務所は資金不足で10月31日を持って閉鎖する。この事務所は09年10月に大阪・堺市にアジア初の事務所として設立されている。国連の女性機関さえ維持できなくなるほど日本政府は無関心なくせに、よくも国連総会の首相演説で女性の活躍等とのたまえるものである。
同事務所の閉鎖を知らせるURL: http://japan.unwomen.org/
ところで、10月1日の香港(CNN Money)によると、アジアの企業は欧米の企業に比べ、取締役会に占める女性の割合が極端に少ないという調査結果を、コンサルティング大手マッキンゼーが30日までに発表したと報道している。それによると、2011年の時点でアジアの企業の女性取締役の割合はわずか6%で、欧州の17%、米国の15%に比べて大きく後れを取っていた。国別にみると、韓国はわずか1%前後、日本は2%である。インドは5%、インドネシア6%、シンガポール7%だった。
こう言う現状を知ってか知らずか、バカなスピーチライターが書いた原稿を棒読みするだけの安倍首相は、米国のトルーマンと並ぶ無能指導者としての地位を確実なものにした。 |