国際民間航空機関(ICAO)が航空機のCO2規制で合意――2020年導入
Finance GreenWatch 2013-10-5
各紙の報道によると、国連専門機関の国際民間航空機関(ICAO)は4日、カナダ・モントリオールで開いた総会で、飛行機から出る温室効果ガス(GHG)の削減策を2020年までに導入することを決めた。AP通信が伝えた。
具体的な削減策は今後作成し、次回2016年の総会で決定する。国際線の航空機から出るCO2は京都議定書でも規制の対象外となっていた。航空産業が、世界全体の二酸化炭素排出量の中で占める割合は2%未満だが、今後、発展途上国を中心に排出量の増大が懸念されるため、グローバルな規制枠を設けることで合意した。
ICAOのロベルト・コーベ理事会議長は今回の決定を「航空産業が多国間の話し合いにより温暖化対策に取り組む上で、歴史的な前進」と評価した。ただ、具体策のとりまとめがすんなり進むかどうかは不明だ。
バージングループは、製鉄所の排ガスからジェット燃料を、ルフトハンザは都市廃棄物の中の有機性汚泥を発酵させてジェット燃料を作るプロジェクトを作って備えている。先見の明がある企業経営者は、持続可能な航空会社へ脱皮する為に着々と、先手を打っている。
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