小売店と家庭の両方で多くのゴミとなっている食糧
GrennBiz.com 2012-10-22 Jessica Shanklemanの記事から、
世界で年間23億トンの食糧が生産されており、その内11億トンが廃棄処分されていることは有名であるが、その詳細な実態つまり、どの食品は、どの段階で、どれだけ廃棄されているか等は分かっていない。
英国最大のスーパーマーケット・チェーンTESCOは、始めて同社の廃棄されている食料品についての発表を行った。それによると、サラダ菜65%、リンゴ40%、パン類50%、ブドウ33%、バナナ20%がゴミ処分されている。
TESCO全体で、2013年上半期だけで28,500トンの食糧が捨てられている。英国政府が始めた、ゴミと資源アクション・プログラム(WRAP)によると、2011年に全英で1千500万トンの食品が廃棄処分されている。TESCOの廃棄分はその0.4%に相当する。
スーパーマーケットで販売される食品が捨てられる原因として挙げられているのは「3個目はタダ」と言う販売方法に有ると言う。例えばサラダ菜はユーザーが購入後35%、バナナの10%がゴミ箱に入れられている。いま、小売業者の団体で「3個目はタダ」を廃止する検討を始めていると言う。
TESCO食品部門のマット・シミスター(Matt Simister)氏は「我々は、捨てられて行く食品を削減して行く義務があると感じている。お客様が購入された商品の内、一世帯当たり年間700ポンド(約11万円)が廃棄されているとする調査があるが、この金額をお客様の財布に戻したいと願っている。3個目タダの販売を止めるのはそのスタートに過ぎず、我々は、生産者や流通業者などのサプライチェーンのどの段階においても廃棄物を出さないサプライシステムを作る事を目指している。」と語っている。
今回、TESCOが発表した量だけでも、英国の食料品援助団体が飢餓に苦しむ国に送っている食糧支援の量の4倍である。
原文(英文)記事URL:http://www.greenbiz.com/blog/2013/10/22/salad-bananas-top-tescos-food-waste-mountain
ドイツでは、仕事帰り等の忙しい買い物は無駄を増やすとの考え方から、買い物をゆっくりする「スロー・ショッピング」が呼びかけられている。週末に家族で、まず家族で在庫量を点検、それから家族で買い物ミーティングを開き買い物プランを作る、そして家族で買い物に出かけてゆっくりと商品を吟味してショッピングを行うと、買い物の量は30%減少する上に、家族のコミニュケーションにもなり、子供には無駄を無くす教育ができる。 |