米国政府が気候変動対策の為の省庁の枠を超えた協議会他を設置
ENS-Newswire ワシントン、2013-11-01発、
オバマ大統領は、気候変動対策の為の省庁の枠を超えた省庁トップによる協議会と地方政府の首長を集めたタスクフォースを設置した。
オバマ大統領は現在、既に地球温暖化の影響が顕著になってきており、対策と緩和策を策定し実行する為にホワイトハウス主導で、連邦政府25の省庁の閣僚からなる協議会と全米の自然災害が顕著な8州と19都市の首長からなるタスクフォースの二つの会議体を設置すると発表した。
地球温暖化が与える気候変動の影響については、平均気温の上昇、集中豪雨の増加、山火事の増加、干ばつの増加、永久凍土の溶解、海水の酸性化、海面上昇などが頻繁に発生して、コミュニティー、自然資源、生態系、経済、住民の健康に大きな影響を表しはじめている。このリスクに対処する為には、連邦政府内における周到な準備、省庁間の綿密な連携と計画の調整が肝要となる。
そして政府が各州、都市、民間団体、NPOなどとの連携をとれる仕組みを作って対応する事で始めて納税者の気候変動からのリスクを緩和する事が可能になると考える。それにより経済、インフラ、環境、自然資源の保護が可能となる。
このオバマ大統領の発表は、2012年10月29日に東海岸を襲い大被害をもたらしたスーパーストーム、サンディーの災害から発想を得たものであると多くの関係者は語っている。
エネルギー長官のアーネスト・モニズ(Ernest Moniz)氏は「このスーパーストーム・サンディー被害一周年は、災害時に重要インフラが経済、健康、安全保障に与える影響の大きさを思い起こさせてくれる。国家として、我々が責任の分担を明確にして、被災地住民への災害時における行政サービスを準備しておく必要がある。」と語った。
カリフォルニア州選出の上院議員で環境民生委員長のバーバラ・ボクサ―(Barbara Boxer)氏は「スーパーストーム・サンディー、カリフォルニアの山火事、コロラドのの洪水やその他の巨大災害が全米にわたって発生している。これは我々が既に、気候変動の真っただ中にいる事をしめしており、その被害は納税者に数十億ドル(数千億円)単位で負担を強いている。オバマ大統領が連邦政府の新たな気候変動に対処する為の機構を設置したことを歓迎する。」と述べた。
原文(英文)URL: http://ens-newswire.com/2013/11/01/obama-creates-interagency-council-and-task-force-on-climate-2/ |