ロボットが太陽光発電所の建設・維持管理コストを下げる。
GreenBiz.com 2013-11-07 Martin LaMonicaの記事より、
米国の太陽光発電の大手サンパワー(SunPower)社は、先週ロボットメーカー、グリーンボティックス(Greenbotics)社をその傘下に入れたと発表した。グリーンボティック社は大規模太陽光発電所のパネルを自動的に掃除するロボットを開発・製造・販売している。
これまで、太陽光パネルの掃除は、その出力を維持する為には重要な作業で、もっぱら人手に頼っていた。多数の作業員が、水を含ませたモップで表面を濡らし、スクイージー(車のワイパー状の道具)で汚れを拭い去っていたが、全て手作業で行われている。
太陽光パネル掃除ロボットは、パネルに乗せるだけで人が行っていた作業をを自動で行う。自律制御されたエラスティック材料でできたキャタピラ状の駆動部がバッテリー電力でパネルの上を走行して行く。パネルの列の最後に到着したらオペレーターが隣の列に移してやる。ロボットがクリーニングに使用する水の量は人力で行う場合の1/10で済む。
太陽光発電パネルでは、パネル清掃は発電効率を下げない為に重要な作業である。ロボットを導入した場合、クリーニングの頻度が増えた為に発電所全体の発電量が15%上昇したとの報告が有る。また、ロボットの導入により、維持管理の人件費が1/3〜1/4になったとの実績も報告されている。
大規模太陽光発電所の建設に置いて、パネル設置ロボットの導入も行われており、ロボットの導入により4人のオペレータで1日に200kWのパネルを設置する事が可能になり、工期短縮と建設費のコストダウンが可能になる。
今後、太陽光発電所とロボットはますます密接な関係となって行くものと考えられており、太陽光発電所用ロボットメーカーも次々と出て来ている。
原文(英文)では、ロボットが動くムービーを見る事ができる。 URL: http://www.greenbiz.com/blog/2013/11/07/enter-solar-industry-cleaning-robots |