COP19議長、マルチン・コロレック(Marcin Korolec、ポーランド環境相)氏の開会の辞
COP19 Warsaw 2013-11-11
COP18の議長、ビン・ハマド・アルアッティヤ閣下。
高名なる国連気候変動枠組条約事務局長であられるクリスティアナ・フィグエレス夫人。
御列席の各国閣下、高名なる代表者の方々、紳士淑女、そして友人たち。
まずはじめに、前会COP18の議長であられたビン・ハマド・アルアッティヤ閣下の12ヶ月にわたる御努力に感謝いたします。閣下の献身無くしてドーハにおける採決は有り得ませんでした。有難うございました。
もちろん、私は今回の使命が簡単なものであるとは全く思っておりません。しかし、これが環境会合の現実であり、私は、私のこれから、私たち全てのこれからが大変困難なものである事を知っております。
一方の世界では、最新のスマートフォンが何故頻繁にバッテリー・チャージをしなければならないのかに不満を抱いている時、他方の世界の13億人の人々には電気が全くないのです。そしてある人々は宇宙旅行を現実のものとしょうとしている時、26億の人達には清潔に料理を作る方法が有りません。
もし、この話が簡単すぎると言うのであれば、我々すべての人類は気候変動による脅威に晒されており、見慣れた景色が変わり、普段の生活を変えざるを得なくなっているのです。殺人なのです。
2日前、強力な台風がフィリッピンを襲い、数千の命を奪い、数百万人が住む家を失いました。巨大な人類の悲劇です。忘れるべきではない痛みを伴う警告です。
私は、警告と言いました。何故なら我々は勝ち目の無い自然との戦いに負けているからです。我々は差を乗り越えて一致協力して対抗策を講じなければなりません。
気候変動は地球の課題であり、地球の問題であり、同時に世界のチャンスでもあります。この問題に協調した対処ができないとすればそれが問題です。もし我々が、協力して成し遂げられると言う事を垂範できれば、それは大きなチャンスと言えます。一国でも一つの団体でもそれは同じです。しかし、私たちは共に行動する為にここに集っています。私達にはできるのです。
しかし、我々はみんな異なると、言うかも知れません。そのとおりです、しかしその現実を特長に変える事ができます。より良き未来の為に我々が、全て同じレベルの貢献ができるとは思っていません。しかし、参加する全ての国が何か一つでもテーブルに持ってくる事はできるのです。我々の誰もが、異なった優れたものを持っています。地球を治す為の薬の成分をそれぞれが持ち寄る事ができるのです。
私は今日ここワルシャワで、これからの12ヶ月間を皆さんからの合意を得る為には時間を割かない事をお約束します。これは組織先導で行われるプロセスですが、そこには進行役が必要となるでしょう。私は皆さんに透明性を約束します。私は包括的な進行を約束します。新たな協定の為の強固な基礎固めに必要な、私の最重要課題であると思っています。そして、貢献と連帯の国として知られている私の祖国ポーランド人としての役割を果たす所存であります。
私は一人では有りません。ペルーとフランスの同僚が私を助けてくれます。チームワークが大切であることは皆知っています。彼らの助けによって、いや、それ以上にここに御列席の皆様全員の助けによって、人類が解決しなければならない気候変動と言う最も挑戦的な問題に取り組んで行けると思っています。
皆様、良いCOPで有りますように。
原文(英文)URL:http://www.cop19.gov.pl/latest-news/items/opening-speech-by-the-president-of-cop19-mr-marcin-korolec |