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30 Nov 2013 11:58:24 am |
酸性化する海洋 |
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過去5千5百万年に無かったほど酸性化している海洋
ENS-Newswire 2013-11-27 Paris発、
気候変動は海の酸性化を過去5500万年に無かったほど酸性化を進めている。これは、先のポーランド、ワルシャワで開かれたCOP19で発表された2012年9月にカリフォルニア州モンテレーで開催された「海洋の高CO2に関するシンポジウム」の結果をまとめたものである。この研究には世界37カ国、540人の科学者が参加しており、UNESCOの政府間海洋学委員会、海洋研究科学委員会、国際地圏‐生物圏計画が中心になって行われた研究である。
科学者は海洋生態系における「実質的な変化」が海洋の生物多様性と食糧安全保障とサンゴ礁に影響を与える可能性が有るとしている。
人類の営みから発生したCO2の1/4は海洋が吸収しており、その為過去200年で酸性度は26%上昇している。毎日2400トンのCO2が海洋に吸収されており、このまま現状のCO2排出量に改善が無いとすると、2100年には海洋の酸性度は170%上昇する。海洋の酸性度が上昇するにつれて、CO2の吸収力は弱くなり大気中に滞留するCO2は増加して気候変動を加速する。
科学者は、海水温の上昇、漁業資源の乱獲による生物多様性の破壊よりも酸性化の方が問題が大きいと考えている。海藻類や植物性プランクトンは酸性に強いが、サンゴや甲殻類は酸性に弱い事が分かっているが、酸性化と海水温上昇が同時に起こった場合の研究はほとんど無く、その影響についてはの予測は困難であるとしている。
2012年6月のRio+20サミットにおいて、海洋酸性化国際調整センターが設置されこの問題に取り組んでいる。
ENS Newswireの記事原文(英文)URL: http://ens-newswire.com/2013/11/26/acidifying-oceans-alarm-hundreds-of-scientists/
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Posted By : dantesforest |
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