インターネット上の情報は玉石混合であることを知って読むべき
ブログ管理人
小ブログでは、環境問題を良く取り上げるインターネットサイトを閲覧してそのニュースが複数のメディアで取り上げられているかどうか、グリーン化に参考となるニュースかどうかを見極めた後、オリジナルのニュースソースを確かめてから取り上げるようにしている。
その環境問題を感度良く取り上げるサイトにFinanceGreenwatch.comと言うサイトがある。サイト名に現れているように、環境問題を金融面から捉えると言う姿勢のサイトでブログ管理者も良く閲覧している。今日、このサイトからツイッターで「ロシアが福島原発地下で『12月31日に連続爆発』との情報発信 (FGW)本当か!」と入ったので、早速読んで見た。
「EUのThe European Union Timesは年初の報道で、ロシアの大統領府は、昨年末の12月31日に、日本の福島第一原発の地下において連続爆発が発生したため、ロシアの全官庁に対して、日本に関する情報はすべて「特別重要」というハイレベルに指定する監視体制に入った、と伝えた。報道ではロシアの国防省は、ロシアの太平洋艦隊が大みそかに、福島において二つの「low-level」の地下原発爆発を検知したとしている。最初の爆発はマグニチュード5.1の強度で、二つ目はそのすぐ後に同3.1の比較的小規模で起きたとされる。」とあり、ニュースソースはThe European Union Timesと有ったので、そのサイトに行ってみると確かにこのニュースが掲載されていた。
このサイトのabout usを見ても所在地、発行者とも明示されていない。記事の内容は、かなり右に偏ったものが多いようで取扱には注意が必要と思われた。ちなみに、当記事のニュースソースに関しての記述は全く無い。記事の書き方も脈絡が無くずさんな感じを受けた。
次に、福島原発問題の日本政府や東電の有り方に常に批判的な報道を続けている、ドイツのSüddeutsche Zeitung、アメリカのHuffington Post、を閲覧サイト内検索もかけて見てもこれに関する報道は無かった。WSJ、NY-Times、London Times、Frankfurter Allgemeineでもこのような報道は無かった。
記事の内容で気になったのは、12月31日にマグニチュード5.1の地下爆発をロシアが観測したと有るが、このエネルギー量はTNT火薬にして674トンになる。それだけの爆発が福島第一発電所の地下恐らく深くても数十メートルと思われる場所で起きていれば真上の発電所は吹っ飛んでいたと思われる。また、福島県はかなりの地震に見舞われ、東京でも有感地震が有ったはずである。この記述からも、ニュースの信ぴょう性が疑われる。
インターネットでは自由に情報の発信ができる。その情報は嘘でも本当でも一向にお構いなしである。読む方の自己責任で情報の真偽を確かめなければならない。 |