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21 Jan 2014 10:57:06 am |
インドが望む電力 |
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インドのマイクログリッドが数百万人に光をもたらした。
Yale Environment 360 2014-01-16 David Ferrisの記事より
太陽光やバイオマスで発電して大規模電力網からは独立したマイクログリッド(小規模電力網)は、インド各地に広まってきている。インドには三億人の人々には電力の供給が無い。有っても、地方に行くとその電力供給は劣悪である。
北インドのタムクア村にある小さな製菓工場で、夜のお菓子を焼く為の仕込みを終えた直後突然電気が消えた。いつもの停電時間よりも1時間は早い。一回分の仕込みを無駄にしない為に工場主は石油ランプの灯りで作業を続ける。このような事は日常茶飯事である。工場主は「もし、いつもより1時間早く停電があると事前に連絡でもあれば、夜の仕込みはしなかったのに。ここの電力会社はあてにならないので困る。」と愚痴った。
小規模な貧しい米作農家を顧客に持つハスク電力(Husk Power)会社は、約300の小さな村に20万人の顧客を持っている。この電力会社は6年前の起業の段階から、地域の大規模電力網には接続していない。何ヶ所かの小規模な発電所では、地元から出る米の籾殻やワラを原料にしたバイオマス燃料で発電して村々に送電している。
電気を必要としている貧しい3億人の人々は巨大なインフラを望んでいるわけではない。世界銀行の調査によるとインドの一人当たりの電力消費は、年間684kWhで米国の1/20にも満たない。
インド政府は、2022年までに太陽光発電と蓄電池とLEDランプの簡易ソーラー照明システムを2千万台普及させようとしている。
原文(英文)URL:
http://e360.yale.edu/feature/indian_microgrids_aim_to_bring_millions_out_of_darkness/2729/
安倍政権はインドに原子力発電所や火力発電所などを売り込もうと躍起であるが、大規模な発電所は長大な送電網、変電所、配電網と言った巨大インフラが無ければ、ユーザーに電力は届かない。インドの人達が必要としているのは総言うものでは無い。 |
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カテゴリー : 他メディアより |
Posted By : dantesforest |
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