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28 Jan 2014 10:02:55 am |
企業はCO2に価格を |
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地球環境を救う為にCO2に価格を付ける事を提言――世界銀行総裁
スイス、ダボス2014-01-27 ENS Newswire発、
世界経済会議(ダボス会議)の最終日に世界銀行のジムヨン・キム総裁は各企業が排出しているCO2に価格を付ける事で、その企業が排出しているCO2の量を環境に対するリスクを金額として発表して明確にする事が、気候変動に対する戦いの為の投資を促進することになるとの提言を行った。
ダボス会議に集まった、世界の政界、財界、産業界のリーダー達は2015年に開かれる環境サミットでの国際環境合意の締結を約束し、その準備の為の多忙な一年の始まりを迎える事になった。
企業に取って今や気候変動は、現実の危機となってきた。水資源の不足や、混乱、災害によるサプライチェーンの寸断などが大企業を脅かしている。海面の上昇と巨大化する嵐は企業のインフラを一瞬にして破壊するとキム氏は語った。
一部のCEOはこれに気づき、その様な対応を取る事が、企業に取ってのチャンスとなるかを模索し始めているが、それはほんの一握りの人達で、世界の殆どのCEO達は重役室に引きこもって、政府からのお達しを待っているだけである。今彼らは自分の足で一歩踏み出す決断をすべきである。その第一歩として、自分の企業が排出しているCO2に価格を付けることから始めるべきであるとし、財務諸表上にCO2リスクを載せることでその企業がどのくらい環境を脅かしているのかを明確にするべきであるとした。
キム氏はさらに環境対応、地球温暖化緩和策、再生可能エネルギー、省エネルギ―策などを支援するグリーンボンドの規模を現在の倍の200億ドル(2兆円)にし、2015年のパリ環境サミットまでに500億ドル(50兆円)に増額すべきであると提案した。<以下略>
原文(英文)URL:
http://ens-newswire.com/2014/01/27/world-bank-head-calls-for-carbon-pricing-to-rescue-climate/
安倍首相は日本の首相としてはじめてダボス会議で基調講演を行ったがその内容は、経済成長一辺倒で環境については踏み込むことは無かった。締めくくりの世界銀行のキム総裁の提言との見識の差が明らかである。また、ダボスの記者会見では日中の関係を第一次大戦前の英独関係に例えるなど、安倍氏の歴史認識の度合いに欧州のリーダーの顰蹙を買った。安倍氏は基調講演の後、そそくさと会場を後にした為にこのキム氏の提言を聞く事はなかった。 |
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カテゴリー : 他メディアより |
Posted By : dantesforest |
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