パッシブハウス・ジャパン4周年大会に参加して
ブログ管理人
昨日3月14日午後1時から東京竹芝ふ頭前のアジュール竹芝で開催された、一般社団法人パッシブハウス・ジャパンの4周年記念大会に代表理事の森みわさんの特別な取り計らいで参加してきた。
パッシブハウス・ジャパンは2010年に設立されれ、日本におけるパッシブハウス認定のサポートをはじめ、現在10棟が日本で認定された。また設立と同時に省エネ建築診断士制度をスタートし、これまでに11回の認定資格試験を行い、現在全国に496名の省エネ建築診断士を作ってきた。また、建物燃費ナビソフトを開発し、これまでに445本を販売している。今回の大会には全国から、工務店、建材メーカー、設計事務所、省エネ建築診断士など総勢98名が集まって開催された。
テーマは、「真の省エネ住宅・エンドユーザーへの伝え方」と言うものであった。冒頭、代表理事の森みわさんの基調講演の中でパッシブハウス・ジャパンの平成26年度の方針が発表された。最初に地球温暖化が進んでいる現状をIPCC第5次評価報告書の内容や異常気象の頻発をとりあげて説明し、日本の温室効果ガス排出量の増加と日本政府の目標削減の状況が示された。日本の住宅の省エネ基準は2009年に下方修正されて以来、次世代省エネ住宅と呼ばれている基準でも環境負荷は殆ど下がっていないことが報告された。
その上で、日本政府の省エネ等級4と言う最高レベルでも、欧州の最低基準の4倍の環境負荷が有り、それよりも更に厳しいパッシブハウス基準は余りにもかけ離れている現状から、新たにパッシブハウス・ジャパン・ミニマム基準を設けて、より数多くのパッシブハウスに近い住宅を建設する事で市場を刺激して底上げを図るとしている。そして2030年には年に3,000棟の「真の省エネ住宅」が建設される事を目標としたいと述べた。
工務店、エンドユーザー、設計事務所から3つの事例が発表されたが、なかでも施主が自らパッシブハウスを指向して設計をした東京の宮川昌己さんの報告は大変興味深いものであった。
省エネ建築の建設と啓蒙に取り組んでいる人が100人も居る事が、ブログ管理人に大きな希望を与えてくれた。また、参加者の多くの方から「ファクター5」の予約も戴く事ができブログ管理人の喜びが倍加したことは言うまでも無い。森みわ代表を先頭に、日本の住宅建築業界に新風を送り込む精鋭たちは、省エネ・クルセイダーである。 |