省エネ改修「前」に効果を無料診断 対象となる中小ビルを公募
環境ビジネス 2014-04-25より、
環境省は、中小ビル等の省エネ改修効果等を無料で診断する、平成26年度「中小ビル改修効果モデル事業」において、本診断を受ける事業所及び本実測診断を実施する診断機関の公募を開始すると発表した。
両公募とも本事業の委託先である三菱総合研究所が実施する。また、公募の開始に伴い、診断を受ける事業所を対象とした公募説明会を5月12日より開催する。
本事業は、「平成26年度グリーンビルディング普及促進に向けた改修効果モデル事業委託業務」の一環として、平成26年度から27年度にかけて省エネ改修や設備・機器の更新を予定している中小ビルの事業者を対象に、CO2排出削減効果や費用対効果等に関するアドバイスの提供や省エネ改修等の効果把握のための実測診断を無料で実施するもの。
本診断では、建物諸元(床面積、竣工年、用途区分等)、設備の保有状況、エネルギー消費量・CO2排出量等の基礎データを踏まえ、関連設備におけるエネルギー消費量の実測も交えながら、省エネ改修等を含めた省エネルギー対策によるCO2排出削減効果や費用対効果を分析する。
診断期間は6月下旬〜8月末を予定。診断の期間・内容等の詳細は、採択された診断機関と事業所(ビル)とで協議の上、決定する。今年度は一次から二次の募集全体を通じて150件程度の事業所(ビル)の診断を実施するを予定。申し込み状況によって変わる可能性がある。
公募の概要は以下の通り。
診断を受ける対象事業所
•延床面積が概ね300平方メートル以上10,000平方メートル以下の業務用ビル(面積には駐車場を含まない)
•用途はオフィスビル、庁舎、商業施設、病院、ホテル、学校、飲食店等の業務用ビル(工場は対象外)。
•原則として、平成26年度から27年度にかけて、エネルギー削減、CO2削減のための省エネ改修等を予定している事業所(省エネ改修等にはチューニングのみも含む)。
公募期間等
•診断を受ける事業所の公募
一次募集:5月12日(月)〜5月30日(金)必着
二次募集:6月2日(月)〜6月20日(金)必着
•公募説明会札幌(5/12)、仙台(5/19)、東京(5/16)、名古屋(5/15)、大阪(5/14)、福岡(5/13)で、公募説明会を開催する。説明会への申込みは会場ごとに、先着順で受け付ける。申し込み多数となった場合は締め切りとなる場合がある。
•診断機関の公募
5月12日(月)〜5月30日(金)必着
原文URL: http://www.kankyo-business.jp/news/007601.php?cat=p-saving
一次エネルギー消費量は、産業よりも民生の方の増加が著しい日本では、集合住宅の省エネ改修の方が喫緊の課題と言える。マンションや公共集合建築の診断を無料で行える施策が待たれる。 |