英国は超低燃費自動車の開発に5億ポンド(860億円)を財政出動。
ENS-Newswire 2014-05-01ロンドン発、
英国のニック・クレッグ(Nick Clegg)副首相は英国政府が超低燃費自動車開発を加速させる為に5億ポンド(860億円)を支出させると発表した。現在、低燃費自動車、HEV、EVの購入者には5000ポンド(86万円)の初期費用補助を行っているが、この制度をさらに延長して実施するおしておりその為に2億ポンド(344億円)の予算措置が行われた。
超低燃費自動車開発のための5億ポンドは2015年から2020年の間に雇用を増大し、産業、都市、ユーザーにインセンティブを与えるもので、英国をグリーンカー技術で世界をリードする国にして行くものであるとしている。
都市やコミュニティー単位から交通のグリーン化計画の公募が行われ、優れた計画に対しては最高3500万ポンド(60億円)の補助金が交付される。例えば、市民に自動車をやめて公共交通機関や自転車への乗り換えをする、都市改造計画のような場合、協力する市民への報奨金として充てることができる。
クレッグ副首相はさらに、「我々は、5000万ポンド(86億円)を低燃費タクシーの普及に用意している。1億ポンド(172億円)を技術開発の補助金とし、英国を超低燃費自動車技術のリーダーとして行きたい。英国の自動車メーカーは既にグリーンルネッサンスの到来を認識しており、グリーンカーの開発、デザイン、製造ができる世界のリーダーになって行く。専門知識を必要とする雇用も生まれてきており、部品のサプライチェーンの広がりも見せてきている。EV用の急速充電ステーションの為に3200万ポンド(55億円)の予算を付けたが、これは2020年までにMおよびA高速道沿いに急速充電ステーションを整備することに使われる。これによりユーザーは必要な時に、約20分で90%の充電が可能となり、EVでの移動の不安や不便が解消される。英国政府は2015年までに全国のハイウエイ沿線の500のガソリンステーションに急速充電ステーションを設置し終えることになり、欧州では最も整備された国となる。」と語った。
低排気バスの開発にも3000万ポンド(52億円)が充てられている。
超低燃費車とはガソリン換算で1リッターあたり100km以上の走行ができる自動車のことで、これらは非課税となる。また渋滞税も免除となる。これまで不便さを伴っていたEVによる長距離移動は、広範囲にわたる急速充電ステーションのインフラの整備により、不便を感じることなくグリーンカーライフを楽しめることになり、英国はこの分野で世界をリードする産業を擁することになる。
本文URL: http://ens-newswire.com/2014/05/01/uk-invests-half-a-billion-in-ultra-low-emission-vehicles/ |