ウオールマートの長期再生可能エネルギー政策
ウオールマートの発表2014-05-08より
ウオールマート(Walmart、日本では西友として運営)は、太陽光パネルの設置数では業界の最先端を走っているが、次の6年間には設置するストアの数を倍になり、2020年には計700万GWhを発電する発電所となる。
ウオールマートは再生可能エネルギーについてこれまで多くの事を約束してきているが、実際にはどうなのか。現在、世界中で335の再生可能エネルギープロジェクトが進行中(一部は開発中)である。これらの自前の再生可能エネルギーと再生可能エネルギー由来の電力を購入することで、全ウオールマートの電力消費量の24%が再生可能エネルギーとなっている。
ウオールマートが全米No.1の店舗での再生可能エネルギーの発電を行っていることは余り知られていない。それでもウオールマートは更に新たな目標を立てて進んでいる。
ウオールマートは、自前の再生可能エネルギー以外に再生可能エネルギー由来の電力を長期購入する事を推進している。5, 10, 15年あるいはそれ以上の長期にわたった長期契約を再生可能エネルギープロバイダーと結ぶことでウオールマートは長期のエネルギー予算を計画することが可能となる。
太陽光、風力、バイオマスなどの再生可能エネルギーの価格は、化石燃料のように投機の対象にはなっておらず、価格変動が少ない為に長期の価格固定が可能である。それがウオールマートの経営に大きく寄与する。
化石燃料の場合には、エネルギー購入担当部署がエネルギー市場価格変動を先読みして、低価格の時に大量購入することで大きな利益を上げる場合があったが、かわりに市場価格が高騰すると利益を大きく圧迫する要因となっていた。
ウオールマートの再生可能エネルギー・プロバイダーとの長期契約は、化石燃料には無かったエネルギーコストの固定化を可能とし、長期経営戦略を立てやすくしている。再生可能エネルギーの大きな魅力の一つである。
原文(英語)URL: http://blog.walmart.com/walmarts-approach-to-renewable-energy |