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12 Jun 2014 12:49:11 pm |
省エネ淡水化技術 |
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新開発の淡水化技術は水資源のリサイクルを促進
Yale 360 Cheryl Katzの報告 2014-06-03より、
淡水化技術は長年ひとつの技術、海水を高圧でマイクロフィルターに注入して塩分を取り除く方法に頼っていたが、この新開発の技術は海水のみならず農業や工業廃水から飲料水を作り出すことが可能となり、消費するエネルギーも従来の方法の1/4になると言う。
サンフランシスコ湾の底から吸い上げられた、海水、砂、スラッジ、その他の腐敗した物質が混ざった茶色の液体から、サンフランシスコ、ベイエリアのベンチャー企業のCEOであるジョン・ウェブリー(John Webley)氏は飲料水を作ることができる。
彼は、「この茶色い色を見ていてください」と洋服タンス大の機械に繋がるホースの中を流れる液体を指さす。この企業が開発した「前進浸透」と言うプロセスは浸透膜を水の分子のみを透過させ、その他の塩などのすべての不純物は透過させない。処理される前に汚水は低温加熱されることで、浸透を促進し高圧は必要としない。
この方法は、従来の方法に比べ消費する電力は1/4以下である。また、農業や工業廃水のリサイクルも簡単に可能であるとウェブリーは言う。彼のベンチャー企業トレビ・システム(Trevi Systems)は、最近世界低エネルギー淡水化コンテストで優勝し、現在アラブ首長国連邦にパイロットプラントを建設中である。
世界の水資源の需要は高まる一方で海水淡水化への必要性は今後ますます増加してくる。しかし、海水淡水化は高価でエネルギー依存度が高い、その上海洋生物システムにダメージを与える事が知られている。フィルターの表面は定期的に高圧水で洗浄されなければならなく、大量の海水が高速で吸入される。その際に多くの小型海洋生物や魚卵が吸い込まれる為に生物多様性の面からの環境負荷が高いとされている。
今後、予測されている淡水の補てんの為に海水淡水化が進められるのであれば、低エネルギー、低環境負荷の方法を開発する事が求められる。トレビ・システム社のシステムはその第一号となる可能性を秘めている。
原文(英文)URL:
http://e360.yale.edu/feature/new_desalination_technologies_spur_growth_in_recyling_water/2770/ |
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カテゴリー : 他メディアより |
Posted By : dantesforest |
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