ダンテの森    
04 Aug 2014 03:17:25 pm
RAB交差点
まわる交差点、私の街にも? ラウンドアバウト 大事故減期待、信号機は不要
朝日新聞2014年8月4日05時00分より、

海外でよく見かける信号機のない円形の交差点「ラウンドアバウト(Roundabout =略称RAB)」が日本でも広がるかもしれない。9月施行の改正道路交通法で新たに「環状交差点」と名付け、標識と通行ルールを定めた。欧米で交通事故の減少や渋滞の緩和に成果を上げるなか、国が設置を後押しした形だが、課題も少なくない。

 ■改正道交法、後押し

 環状道を中心に5本の枝道が伸びる。枝道には信号機がなく、ドライバーが環状道に入るタイミングをはかる。長野県飯田市が昨年2月、全国で初めて信号機を撤去して設けたRAB方式の交差点だ。

 市が国際交通安全学会と一緒に、RAB方式の導入に向けた社会実験を始めたのは2010年。東日本大震災のような災害時も停電の影響を受けず、信号機器の維持管理費もいらない。昨年2月、約4700万円かけて市中心部での本格導入に踏み切った。

 従来の交差点と違って出合い頭の事故が起きにくく、重大事故も減らせる。県警によると、導入後の約18カ月間、この交差点であった交通事故は4件(7月末現在)。いずれも物損事故だ。飯田署の宮沢和人交通課長は「RABは交差点に近づく車に減速を促す効果がある」と説明する。

 RABは各地で注目され始めている。長野県軽井沢町は12年11月〜今年1月、静岡県焼津市は今年1〜2月、滋賀県守山市は今年1〜3月、国土交通省と共同で社会実験した。焼津市道路課の見原慶彦課長は「停電の影響を受けないため、南海トラフ地震が起きてもスムーズな交通が保てるはずだ」と期待する。

 日本への導入を呼びかけてきた名古屋大大学院の中村英樹教授(52)によると、RABは1960年代に英国で生まれた。米国は90年代以降、約2千カ所で整備。連邦高速道路局が10年にまとめた報告によると、55カ所のRABの導入前後の交通事故件数は年1122件から726件に減った。人身事故に限れば296件から72件の大幅減だった。同様の効果はオランダやドイツ、デンマークでも報告されているという。

 RABが万能なわけではない。交通量が多い交差点では枝道が渋滞しやすく、環状道整備に土地の確保が必要なことがある。国交省は改正道交法施行までに、どのような交差点に適し、設計でどういったことに注意すべきかについて自治体向けにまとめる予定だ。

 中村教授は「交通量がさほど多くない郊外の生活道路や市街地の裏道、高速道路の出口で効果を発揮する」とみる。社会実験をした自治体のほか、長野県安曇野、須坂2市と静岡県小山町がRABの普及を考える全国サミットに参加しており、今後、こうした市町村を中心にRABが広がっていきそうだという。(八木拓郎、山田雄一)

 ■走らされる感覚 浸透へ工夫必要 記者が体験

 長野県飯田市で実験中だったRABを車で初めて走ったとき、環状道で不思議な感覚にとらわれた。自ら走っているのではなく、道路に走らされている感じなのだ。環状道を走る車が枝道から進入する車に優先するルールだ、と頭ではわかっているが、落ち着かない。枝道から車がひょいっと進入して来るのではないか、と不安を感じる。交差点全体を視野に入れて運転できるようになったのは、しばらく通行を繰り返した後のこと。「習うより慣れよ」だ。道路の構造上、環状道ではおのずと低速になる。枝道から環状道に入るとき、環状道の車をゆったりした気分でやり過ごす自分に気づく。直線的な通常の交差点と違い、丸い形がそんな感覚を醸し出すのかもしれない。

 ただ、RABには課題もある。

 きょろきょろ見回しながら、進入のタイミングを計っている県外ナンバーを見かけることもある。まごつくのは無理もない。新しいことへの順応性が鈍る高齢ドライバーであれば、なおさらだ。RABに対する理解を広めていくこと、現場に差しかかる前に予告標識を丁寧に掲示することなど、工夫をこらすべき点は少なくない。(山田雄一)

原文URL:

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11282529.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_DA3S11282529

 以上が朝日新聞の記事であるが、ブログ管理人の住む東京都町田市にはとにかく信号が多い。南北に縦断する町田街道(都道)は全長約18kmであるが、ブログ管理人は20年位前に信号機を数えてみたがその時は98個あった。今は、それより更に増えていると思う。ほぼ200m毎に信号機が有ることになる。それも、系統式では無い為に欧州の町のような緑の波は無い。必ず、赤信号に引っ掛かる。日本の警察は、信号を増やすことで車の平均時速を遅くして事故の発生を抑えているのだと聞いたことがある。これは、環境負荷を高めている。まず、車の停止・発進が多くなることで燃費が悪くなる。信号機が増える事で消費する電力も増加する。RABは環境負荷が少ない方法である。もっと全国的に広めるべきであるが、信号機メーカーや電力業界は反対であろう。全国の信号機が半減すれば、30万kW=火力発電所1/3基分の電力がいらなくなる。
カテゴリー : 他メディアより | Posted By : dantesforest |
Jun 2025 7月 2025 Aug 2025
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31   
にほんブ�前村
カテゴリー
Factor Five [220]
General [13]
ブログ管理人 [315]
他メディアより [577]
リーセント
北極海氷、2番目の小ささ
地球環境の救世主になるトランプ?
Oceans’18Kobeを訪ねて。
第三回国連環境総会
気候変動は国際社会の責任
トランプに消されるEnergy Star
トランプ大統領の誤算
ドイツ市民の誇り
水中CO2センサー
6年ぶりのメキシコ
アーカイブ
7月 2012[77]
6月 2012[80]
5月 2012[93]
4月 2012[97]
3月 2012[98]
2月 2012[68]
1月 2012[96]
12月 2011[100]
11月 2011[99]
10月 2011[109]
9月 2011[111]
8月 2011[97]
ユーザーリスト
Admin[5]
dantesforest[1120]
組織化
Powered by myBloggie 2.1.4