|
20 Aug 2014 02:59:35 pm |
地球一個の日 |
|
|
本年分のCO2排出許容量は昨日8月19日に達成。
グローバル・フットプリント・ネットワーク2014-08-19
今年地球が供給できる資源を使い切った日を「地球一個の日(Earth Overshoot Day)」と定めている。今年は、8月19日がその日であった。今日8月20日以降は、未来の子孫が使うはずであった資源を前借して使って今年を生き抜く事になる。つまり、地球が本年許容できるCO2を昨日までで出し切ってしまったのだ。
世界的環境NPOグローバル・フットプリント・ネットワークは人類が与える環境負荷を国ごとに集計して、ちょうど預金通帳のように収支が分かるようにしている。その地球全体の総合計でこの「地球一個の日」を決めている。
1961年に人類は、地球が許容できる1/3のCO2排出を行った。1970年に人類の営みは地球が許容できる量を上回るCO2を排出するようになり、毎年その排出量は増加をしている。
図は各国別の最新のエネルギー・フットプリントを示している。アラブ首長国連邦(下から2番目)は、石油は出てもそれ以外の資源が全くないので、自国だけで生きようとすると12.3個のアラブ首長国連邦が必要となる。日本も小資源国であるので、7個の日本(真ん中付近)が無いと存続できない。アラブや日本は、「ファクター5」でも自国のみでは生き残れない。アメリカや中国は、現在の資源効率を2倍にできれば持続可能性が出てくる。欧州の小資源国であってもフランスとデンマークは1.6個、ドイツも2.5個と善戦している。
プレスリリース(英文)URL: http://www.footprintnetwork.org/images/article_uploads/EarthOvershootDay_2014_PR_General.pdf
ドイツの環境学者エルンスト・ウルリッヒ・フォン・ワイツゼッカー博士の「ファクター5」では、現在のエネルギーと資源の使い方には膨大な無駄があり、それは正しく使う事で現在の消費量の1/5で済むと訴えている。その方法には全く特別な技術開発を必要とせず既存の技術を、システマティックに応用する事で可能である。しかし、経済成長する事が目的となっている現在の市場経済の考え方とは相容れないので、税法、法律、政策での対策が必要になり、それに対する提言が書かれている。さらに、例え「ファクター5」が実現しても地球を人類が末永く生き延びる事ができる天体にしておく為には十分では無く、その為には人類の生き様そのものにかかっていると言及している。(2014年、明石書店刊)
アマゾンのURLは次の通り。:http://www.amazon.co.jp/BC/dp/4750339903/ |
|
| |
カテゴリー : 他メディアより |
Posted By : dantesforest |
|
|
|
|